心無い、実のない報道(長文)

この子、小姫ちゃんです。
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先日の番組の中でも同じ写真が使われ紹介されていましたが、小姫ちゃんの物語はたったあれだけで済ませるような出来事ではありません。

小姫ちゃんは去年の夏に、Yさんが保護したガリガリの子猫です。
足を骨折していて、極度の栄養失調で、でもゴロゴロ咽喉を鳴らして甘えてくれる甘えんぼさんで、がんばって治療していましたが、2週間後にけなげな命は力尽きてしまいました。

小姫ちゃんは、ある男に遺棄されたのです。
その男は、短期間に何匹も子猫を貰い受けては、捨てたり人にあげたりしていました。
世話ができずに死なせた子も数しれません。

次々に子猫を集め・・・
けれど、世話ができない。
それどころか猫の習性すら知らない。

わからないならネット仲間に聞けば良いのに「かっこ悪い」と見栄を張って聞けない。
もともと自分の事すらちゃんとできていない生活。
子猫達は部屋中で排泄し、走り回り、ゴミに紛れてうっかり踏み潰されたり、気がつくと死んでいたり。
集めては手に余って遺棄・・・けれど、それもネットでは「かっこ悪いから」と見栄を張ってあれこれごまかして。

Yさんが、男のブログを偶然見つけた時の日記、よく覚えています。
「これ、小姫だよね?どう見ても小姫だよね?おかしいよ!この猫の出入り!」
そうして突き止めた事実。
当初、Yさんは、男を虐待・遺棄・里親詐欺として警察に突き出すつもりでした。
もちろん、警察はなかなか動かないのですが、Yさんは諦めませんでした。
「首を洗って待ってろや!」

そんな時、動物ボラの間に、「NHKが里親詐欺や虐待について取材したいと言っている」と連絡網が回ってきました。
もちろん、私はたまお君のことを紹介しました。

たまお君のことは、犯人は有罪になりましたが、共犯の妻については今なお捜査も何も入らずなおざりにされています。
夫婦で子供の目の前で繰り返すという、まれに見る卑劣さでしたが、NHKの興味は「今現在闘っている案件を希望」とのことでした。
「一部始終をカメラで追って、ドキュメンタリー風にしたい」と。

そこでYさんの追っている男のことはまさにタイムリーだと紹介しました。
私のみならず、Yさんの友人達大勢が、私同様に。。。

Yさんは、男を公園に呼び出し、子猫を集めては放棄していた事実を告白させ、二度とこんなことを繰り返さないと署名に捺印させ、部屋に乗り込んで猫達を保護し、ケアし、里親探しをしました。

この話を一般の人にすると、「どうしてその男はそんな事するの?」と聞かれました。
でも、猫活動していると、この男のような人間にはたくさん出会います。
この男のような事例は珍しくもなんともなく、こういうことが全国で起こり、ボランティアが日々必死で動いているのです。

おまけに猫のみならず、人間の世話までするはめになる事もしばしば。
Yさんも、この男のことを見捨てられませんでした。
ブログを見つけた当初と違って、膝を突き合わせて話してみると、男の哀れさ、愚かさがよくわかりました。

「一人でずっと寂しかった。」

寂しくて猫に癒しを求めて・・・
ネットで自慢すると「可愛いですね!」とコメントが付くのが嬉しくて。。。
連れ回したのも、可愛い猫を自慢したかったから。。。

どうしようもないダメダメ人間です。

けれど、憎みあうのも人間ですが、接した相手に同情するというのも人間の性(さが)。
まして人の良い大阪のオカンのYさんが、男をそのままにしておれようもなく。

Yさんは、おっさんの足の踏み場もなかった部屋を掃除し、話を聞き、諭し、励まし、猫の世話の仕方を教えました。
そして、おっさんが特に可愛がっていた猫2匹を改めて育てさせることにし、ちゃんと育てられるようにフォローすることにしました。

番組でちらっとしか映っていませんが、男が肩に乗せていた猫達です。

猫を肩に乗せた時の男の顔は、本当に嬉しそうだったそうです。
そして男は、Yさんに泣きながら言いました。

「仔猫を集めるのを止めてくれておおきに。」と。


男は、今はYさんの励ましで改心し、Yさんの紹介で、地域の猫のために世話をお手伝いするボランティア見習いをしています。
もちろん、2匹の猫たちも、具合が悪ければちゃんと病院に連れて行くということも学びました。

以上が、Yさんと小姫ちゃんと男の真実。




これらすべて、NHKのカメラの前で行われました。
これら、すべてが放送される約束で。


特に大事なこと・・・虐待は今の日本の世相を現している。男のような事例はたくさんある。安易な譲渡。安易な譲受。どうしたら虐待が無くせるか。。。。

それで人間の愚かさの犠牲になる子が少しでも減れば。。と、
小姫ちゃんの供養になれば、と。。。


ところが、番組制作側の説明では、「前の晩に急に編集が変わって。。。」


冒頭のたまお君のことも同じです。
流された、保護主さんの「良いご家族だと思ったんですけどねえ・・・。」
「許せない、絶対に。。。」
という台詞。
たしかに心からの言葉に違いないけれど、保護主にはもっともっと伝えたかったことがあったはず!

同じ時間を使うなら、どうして「共犯の妻は野放しのまま」だということを流してくれなかったのか。
たまお君は「安易な譲渡」をしたわけではなかったのだけど、
誓約書を取っていても、「詐欺罪」として罰することのできない現実。

「動物虐待は法で罰せられるはずなのに、警察自体が動物虐待を軽く見ていてなかなか動かない」

これが、虐待が繰り返される最大の原因のひとつではないか!
流すという約束で取材したのではないのか?


空しいです。警察も、司法も、マスコミも、動物虐待なんかどうでも良いのが本音なんでしょうね。
私も、護摩ちゃんの時の「探偵ファイル」の取材で経験済みです。
虐待の刑罰が軽すぎる事と、世間無関心、警察も司法も本気で取り組んでくれない事実を訴えたかったのに、無責任餌やリがいて猫が増えるから虐待される猫も増えるのだ、と、的外れな記事を書かれ・・・。

荒川区の条例の時の、先輩ボラさんの取材でも同様でした。
無責任な餌やりと、ボランティアの餌やりは根本的に目的が違うということはまったく放送されませんでした。

「肝心な箇所はカット」

要するに、「真実を報道する」というプロ意識も誇りもなく、流したいものが取材より先にもう出来上がってるんですね。


しかも、先日の番組では、司会者の背後に展示されていたパネルの子達。
「すべて虐待の犠牲になった子達」として紹介されましたが、そこに映っていた可愛いサビちゃんは、虐待から救出され今は幸せになっています。
その隣の小首を傾げた白きじちゃんは、虐待ではなくただの猫風邪で亡くなりました。
無知で病院に連れて行かなかったのです。
どれも、提供者からの説明は無視して、番組的に適当に処理した、という感じ。
捏造と言っても過言ではないのでは?


取材した人の意思ではないんだと思いたいです。
いくら愛護に無知無関心な人でも、あの、たまお君のされた行為を直に聞き、Yさんの働きを目の当たりに見て、(すでにYOU TUBEがNHKにより削除されたので失念しましたが、どこかの犬の劣悪繁殖も・・・酷かったですね。)
心が動かないはずがないと思いたい。
製作上層部の、心無い指示なんだろうと思いたいです。

最後は、熊本市のセンターに残っている子達が「処分されるかもしれません~」なんて・・・脅迫ですか!?のような終わり方。

ああ、そうだ!本当に前の晩に急に変更になったのなら、
もしかしたら熊本市のセンターの譲渡が決まるように、という目論見があったのか?

そんな風にさえ思えてしまいました。



私が、あの番組を見てとても「良い番組だった」と思えなかったのがわかっていただけたでしょうか。
良い番組どころか、怒りすら感じたのをわかっていただけたでしょうか。





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文字通り、天からの使いだった小姫ちゃん。


(リンクフリーですが、ただぺたっと貼るだけの転載はお控えください。)

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by yukimomoko | 2010-01-12 10:32 | 猫活動・日本の愛護事情