ゆきももこの猫夢日記

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真性無責任餌やり

無責任餌やりに遭遇した時、ボランティアさんはどんな風に対応するのですか?という質問をいただきました。

この回答の前にまず、野良猫に餌をあげているのに手術をしていない人についてお話します。

野良猫に餌をあげている人には何種類かいて、定期的にだったり不定期だったり、自宅の敷地内や周囲だったり、他人の敷地や公共の場所だったり。

そして、その多くが、不妊手術せずに餌をあげて猫を増やしているため、今の日本では大きな社会問題になっているのですね。
そういう人達に「餌をあげるなら不妊手術を」と説得するのが、私達ボランティアの一つの役目でもあるわけです。


手術をせずに餌をあげている人達・・・これはさらに何種類かに分かれています。

【1】無知餌やり・・・猫が好き、おなかを空かせている猫が可哀想、猫が頼ってくれるのが嬉しい、可愛い、癒される、といった理由で餌をあげています。
可哀想と思って餌だけをあげているとどうなるか、他人への迷惑、自分の負担や責任等、当然起こりうる事態を、まったく考えもつかないで、ただ可哀想、可愛い、と思って餌をあげている人。
(ちなみに私にもこういう時代がありました^^ゞ)
多くの餌やりさんは、ここから始まるのではと思います。

【2】無行動餌やり・・・1から、やや進化した人たち。
手術したい、しなければ、と思っていても、どうしたら良いのかわからない、お金がないとか猫が捕まらないとか、自身が高齢で餌やりするのがやっとだとか、様々な事情で手術できないでいる人。
性格がのんきな場合もある。

【3】無責任餌やり・・・餌をあげる理由は1に準じているのですが、注意書きがあっても無視、人から注意を受けても無視。無視ならまだしも逆切れ。
つまり、【1】や【2】と違うのは、人に迷惑をかけているとか、増えてしまって猫も嫌われてしまうとか、そういうことを承知の上でもなお、せめて不妊手術をするという対策すらせずに、自分の行いを愛護精神を理由に正当化している、いわば確信犯のような人達です。

そして、この【3】が、なぜ手術をしないかというと、さらに分かれます。

【3-a】単に子猫を見たい、子猫が好き、母猫が子猫におっぱいをあげている姿を見て楽しみたい、という理由で手術を拒む人。

【3-b】要するにケチ。手術のお金くらいあるはずなのに、野良猫に使うお金は惜しみ、手術する責任から逃れようとする人。

【3-c】不妊手術は神への冒涜だ、人間のエゴだ、不自然だ、という理由で手術を頑なに拒絶する人。

となります。
【3】は、生まれた子猫が轢死してもカラスに食い殺されても病気で弱って死んでいっても、「自然のこと」「仕方ない」と言ってまったく平気な人が多いのも特徴です。




さて、私達が通りすがりなどで餌ばら撒きを発見した時、心では「うっ!無責任餌やり発見!」と思いますが、これは、その人が本当はどういう考えの人なのか?【1】なのか【2】なのか、或いは【3】なのか?
実際に話してみないと正体はわかりません。


相手が【1】の人だった場合は、言わずもがなだと思いますが、説明をすれば、自分の行いを正してくれる場合がありますので、頭から叱りつけるのではなく、猫が増えると糞尿の害や猫嫌いの目に止まって迷惑をかけること、猫が疎まれ迫害されること、餌をやるなら不妊手術や掃除をして、できるだけ人に迷惑をかけないようにすること等を説明し、どうしたら良いのかの道標を立ててあげます。
そして、必要なら手術のための捕獲や搬送を手伝います。

【2】の人だった場合は、猫が捕まらない場合は捕獲のお手伝いを、病院へ行くことができない場合は搬送を、お金がない場合は、安い病院を紹介したり助成金の紹介をしたり、それでもない場合は立て替えて分割でいただいたりします。状況によっては、ご近所へカンパの呼びかけを行ったりします。

そして、特に【2】の人の場合は、「見つかったら怒られる」「餌やりをやめろと責められる」と、周囲の目に怯えている場合も多いので、ボランティアが仲介となって、餌やりさんを守ってあげることも大切です。


【1】や【2】の人は、言わばボランティアの前身のような人達。
出会えたら私達ボランティア的にもラッキーなくらいだと思っています。

けれど、お話した結果、【1】や【2】だと思った人が、実は【3】だったという場合も多々あります。


【3】・・・これがもっとも問題の【真性無責任餌やり】なのです。


【3-a】【3-b】は、手術していないことが無責任だということや、子猫を見たいという自分の欲望が非難されるであろうと自覚を持っていたり、手術をもちかけられるのを薄々察知していることもあるので、責任逃れや自己弁護のために、本当は手術なんかしたくないという本音をなかなか言いません。

「自分の猫ではない」とか
「野良猫にお金を出せるほど経済的な余裕はない。」とか
「餌をあげているのは私だけではない。」とか、言い訳ばかりします。

子猫を保護しようとすると、自分の猫ではないと言っていた口で「勝手に連れていくな」と、猫を愛でる権利?を主張したりもします。


また、【3-a】【3-b】は、嘘つきな人が多く、「ではお金は出さなくて良いからせめて捕獲の協力をしてください。」と頼んでも
「いつも餌をやってるわけじゃないのよ。ほんとに時々あげるくらいだから猫が何匹いるのか良く知らないの~。」とか
抱っこできるくらい懐いているのに「私も全然触れないんですよ~。」などと嘘を言い、協力さえなかなかしようとしません。

そして餌やり行為については「お腹空かせてるのは可哀想でしょ!」と【動物愛護精神】を主張します。

しかも、【3-a】【3-b】は、さすが無責任だけあって、餌やり行為自体にもそれほど執着なく、
「そんなうるさいこと言われるなら餌もうやらないわ。」と、餌やりをいきなりやめる場合もあります。

けれども、何しろ無責任で恥知らずですから、ほとぼりが冷めたころにまた【自分の楽しみとして】餌やり再開する場合も多いです。


【3-c】の人は、一種の宗教のようなモノなので、餌やり行為についての根性と言ったら、それはもう感心するくらいあるのですが、人との関わりを忌み嫌っているような人が多く、とても頑なです。


こういう人達を相手に、何とかして不妊手術を施し、できれば改心もさせなくてはいけないのです。

もちろん、手術したらそれで良いというわけではなく、お掃除やご近所への声かけなども大事なのですが、まずはとにかく不妊手術。
手術をしなければ、いくら掃除をしていても、それが個人の敷地内だとしても、他人へ迷惑をかけることに違いありません。

だから、まずは不妊手術を勧める。
その説得の仕方は相手を見て臨機応変に対応します。

それには、辛抱強く誠実に話す努力と、何を言われても動じないで受け答えられる知識と経験が必要になってくるわけですが、
実際には【3】の真性無責任餌やりには、誰が何を働きかけても、効果が得られることはとても少ないと思います。



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by yukimomoko | 2011-02-03 12:42 | 猫活動・日本の愛護事情