川に落ちた子のレスキュー顛末2


前回の続きです。
この回は危ないことをして!と叱られるかもしれません。

30分ほどで月光さん到着。
「ごめんね、こんな早くから起こして」
「ううん、もう起きてたの。タモね、探したけど仕舞いこんでて見つからなかった。猫はどこ?」
「あそこ・・・。」

月光さんに昨日からのことをざっと説明。
二人で上から「みーちゃん!」と呼ぶと見上げています。
よく見ると、呼んだ時に声も出しています。

「みーちゃん、鳴いてるね。」
「うん、お返事してくれてるの。」
表情も、少しすがるような風に見えます。
みーちゃんの顔のまん前には、みーちゃんの具合をみるためにマリアさんが夜中に落としたささみのおやつがそのまま落ちています。
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「うまく顔のまん前に落ちたのに匂いすら嗅ごうとしないのよ。」
「食べたい気まったくないんだね。捕獲器は無理だね。」
「私もそう思う。」

月光さんが住んでいる川の上流はすでに雨がかなり降っているので、増水は間もなく始まるだろうとのこと。
やはり捕獲器に入るのを待っているだけでは間に合わない。

直径約2メートルの排水溝の他にも、反対側、現在みーちゃんが座っている場所から少し上流にも穴が開いています。
この穴の作りがどうなっているのかわからないので、なんとしても入って欲しくありません。
どちらにしても、穴に入っている時に水が流れてきたら、みーちゃんも助かりません。
無駄かもしれないとただ考えて時間を無駄に過ごすより、やはりみーちゃんが逃げ込まないように、穴をなにかで塞ぐことにしました。

Aさんにまたコンビニに走ってもらい、ガムテとビニールシートを買ってきてもらい、私はダンボールの大きな箱を持ってきました。

もう明るくなっていたので、はしごもなんとか降りれそう。
Aさんと月光さんが川に降りて、穴を覆うようにビニールシートをガムテで留めていきましたが、強風でシートはばたばたするし、足元はコケで滑るし、壁はコンクリのざらざらでテープが付かないし、なかなかうまくいきません。

この頃、Bさんも起きてきたので、ゴミ収集場のカラス避けのネットをどこかから借りてきてとお願い。
月光さんとAさんが降りている間に、Bさんはネットを調達してきてくれました。。
これを、何とか使えないか。
川が増水して流された時に必死で捕まってくれないか。
捕まってくれなくてもうまくひっかからないか。

「上からかぶせちゃったらどうかしらね。」
「いや、無理です。みーちゃん、隅にいるから。」
「やってみなくちゃわからないじゃない。」
「でもこのネット重いから、この高さから投げたら下手したら死にますよ。」
「でもやってみなくちゃわからないじゃない。」

ネットの端には金具がずらっと縫いこんであるのでずしっと重いのです。
そんな物を投げるのはやはり無謀なので、紐で結んで吊るすことにしました。

その頃、月光さんとAさんが作業を終えて一度上がってきました。
苦労して、やってないよりはましかも、という程度の出来栄え。

「やっぱり難しいね。」
「うん、無理。テープが貼れない。」
「でもやらないよりましだね。もう一箇所もする?」
「うん、やろうか。あっちの穴は小さいからもう少しちゃんと塞げるかも。」
「私やりますよ。」
「じゃあAさん、気をつけてね。もういつ水が来るかわからないから、Aさんが穴を塞いだら、また私が降りて、一か八か両側から挟んで何とか捕まえようか。」
雨が降っても動かなかったみーちゃんなので、もしかしたら昨夜泳いだ後は動きが遅くなっているかもと期待したのです。

Aさんがまず降りて、反対側上流の穴をビニールシートで覆いました。
こちらの穴は足が水に浸かっての作業でしたが、穴はずっと小さかったので、Aさん一人でもかなりマシにビニールシートで覆うことができました。

ダンボールは、猫の行く手を妨げるのに何か使えないかと思ったのですが、結局使えませんでした。

Bさんが消防に声をかけたら出動してくれると言ってきました。
昨日も来たけど何もできなかったのだそうですが、いてくれれば何かの時に心強い。

けれどその時、水の流れが少し速くなってきた気がしたのです。
「水が速くなってきたね。」
「うん、もう危ないよ。」
「水が明らかに増えてるよね。」

私たちはAさんに急ぐように声をかけました。
「急いで!水が増えてきてるから!早く!」

言っているそばからもうどんどん水が増えてきました。雨もぼつぼつと降ってきました。

Aさんは、足場のある場所まで戻っていたが、あっと言う間にAさんの足元が水に浸ってしまいました。

「やばいよ!急がないと!」

Aさんの向側にいた私達は、急いでAさんのいる側に走りました。
そばにいっても意味はないのだけど上から声をかけて必死で励ましました。

「大丈夫!?歩ける?気をつけて!」
「はい、大丈夫です~。」
「紐持ってくるから!」

反対側の穴の横に垂らしたネットのほうに走り、ビニール紐を持ってきてAさんに垂らし命綱に。
でもビニール紐は絡まってヒラヒラ風でなびいてなかなかAさんの手に握れません。

「あと少し!届いた!?」
「もう少しです~。」
「がんばって!」
「届きました~!」
「ちゃんと持って!」
「はい~持ってます~。」

こんな時もAさんは明るく振舞って笑顔で見上げているのです。
でも、ふと見るとAさんは太ももまで水に浸かっている!
ほんの2~3分で水は一気に増えていました。

あ、やばい!流される!私も月光さんもパニクってしまって、上から、急いで!気をつけて!と言うばかり。

猫のみーちゃんはというと、タイル半枚分ほどになった場所にじっと耐えて座ったまま。そちらも今にも水に浸かりそう。

Bさんが叫んだ。
「何やってるの!流されちゃうじゃない!!猫が!」

猫が?この人はAさんが危ないのがわからないの?

「ほら!ほら!猫が流されちゃうわよ~!やることが遅いのよ!何ぐずぐずしてるのよ~!」
「わかってます!!Aさんも流されそうなんです!!」
「もう今頃そんなことしても遅いのよ!無計画なのよ!いいわ!私が降りるわ!」

Bさん、勝手なことばかり言っていたのですが今度は降りると言い出しました。どう見ても60代以上のBさんが!
これには私も月光さんも切れて、
「やめて!一人でも助けられるかわからないのに、Bさんまで降りたら私達助けられないよ!?」
と叫んでしまいました。

「もう大丈夫で~す!」
Aさんが、みーちゃんのいる近くの足場までやっとたどり着き、声をかけてきました。
Aさんがはしごに向って行こうとしたその時、じっとしていたみーちゃんが、増水して流れている川に飛び込んでしまいました!

「わー!わー!みーちゃんが入った!」「泳いで!泳いで!「あと少し!」
みんなもうビックリしてわあわあと叫びました。

思い出しても心臓が止まりそうにどきどき。。。
みーちゃんは、流されながらも何とか向こう岸に泳ぎ着きました!偉い!すごい!

そして、もしそれ以上水が増えていたらダメだったのだけど、そこから今度は「あ、水の増えが止まった」と思ったら、みるみる水が引いていきました。
Aさんは慎重に急いではしごを上り、無事に地上に着きました。
夢中で雨に濡れていたけれど、その雨も止んでいました。この間、わずか数分くらいだったと思います。

「Aさん、良かったね!怖かったね!怖かったでしょう。可哀相に!」
「ちょっと怖かったけどもう大丈夫で~す!」
Aさんも私と一緒で徹夜明けだし身体も気力もふらふらのはずなのに、笑顔。
相談者さんがこんなにがんばってくれているのだから、なんとしても助けたい!

でも、みーちゃんはまた最初の場所に戻ってしまった。。。

「すごかったね。あんなに泳いで。だいぶ体力使ったんじゃないかな。」
「そうだね。怖かったろうね。いっそ動けなくなってくれれば捕まるのに。。。」


そこに消防隊の方達が到着しました。

(続く・・・)



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by yukimomoko | 2011-07-30 14:55 | 猫活動・日本の愛護事情