パブコメ【虐待に関する落とし穴】

※2011.11.18 12:00 一部訂正
意見3の理由の中に「野生の愛護動物」という記述があったのですが、なんとなく自信がないので「増えすぎた愛護動物」と書き直しました。


愛護管理法改正に向けての今回のパブコメでは、絶対に改善しなくてはいけない事項がたくさんありすぎて、どこから手をつけて良いかわからない状況ですが、がんばって1項目ずつやっつけていきたいと思います。

人々の関心、理解を得易い問題として、動物虐待があります。
最近、川崎市の男が、ボランティアから猫をもらって虐待していたとして逮捕されましたが、あれだけの惨い犯行でも、現状では大した刑罰にはなりません。

そもそも今回のようにすぐに警察が動いてくれること自体、とても運が良いことで、運が悪ければ(担当警察が怠慢だったら)、世田谷の虐待事件のように連続で猫が犠牲になっても、捜査もろくにされません。
また、昨日の日記で紹介したジョイくんのように、明らかに劣悪飼育していても、飼い主から強制的に奪って保護することはとても難しく、多くのボランティアが歯噛みする思いでいます。

虐待に関する意見のポイントは、虐待の定義を明確にすること刑罰を重くすることはもちろんですが、その判断を誰がするか、を明確にすることです。

環境省のHPには、環境省が各自治体の担当者へ向けた、【飼育改善指導が必要な例(虐待に該当する可能性、あるいは放置すれば虐待に該当する可能性があると考えられる例) について】という通達がされています。
内容は、虐待の定義について以下のように書かれています。

Ⅰ 動物の虐待の考え方

積極的(意図的)虐待・・・やってはいけない行為を行う・行わせる
・殴る・蹴る・熱湯をかける・動物を闘わせる等、身体に外傷が生じる又は生じる恐れのある行為・暴力を加える
・心理的抑圧、恐怖を与える
・酷使など

ネグレクト・・・やらなければならない行為をやらない
・健康管理をしないで放置
・病気を放置
・世話をしないで放置など


さらにその下には、より具体的な事例が書かれています。(URL先参照ください)

ぱっと見れば、意外と定義が明確にされているじゃん?という印象ですが、注意書きに
※動物自身の心身の状態・置かれている環境の状態によって判断される とあります。

また、業務の参考にしていただくようお願いいたします、とも書かれています。

これが落とし穴になるのです。

要するに、定義が書かれていても、参考にして、ではだめなのです。
誰がそれを判断するのか?によって、虐待とみなされるかどうかが変わってくるのです。

パブコメでは、虐待の定義のさらなる明確化とともに、その判断を誰がするのかを追求することが大切です。

以下、ゆきももこの意見。


【該当箇所】1p1.虐待の防止

[意見1]
不適切飼育・飼育放棄を含む虐待や遺棄に関する対応マニュアルを作成し、該当者には飼育に関する継続的な指導を行うべき。
再三の注意や指導に関わらず改善がみられない場合は、その所有権を剥奪、動物の保護などもありうることとする。
特に虐待疑いの事例が発生した場合には、獣医師などの専門知識のある者と、動物愛護推進員等動物の愛護と生態に詳しい者による動物愛護管理専門の調査員制度を設け、その調査員と行政の専門担当者が、「警察」と連携して、虐待の通報に基づき調査・捜査や摘発を行えるようにする。
虐待や動物愛護管理法違反事例、狂犬病予防法事例が発見された場合は、警察とボランティアや動物愛護団体等による連携体制をとり必要に応じて、動物の保護、及びその所有権を剥奪できる事とする。

【理由】 不適切飼育や虐待は、明らかな場合でも、飼い主・動物取扱業者本人が否定すれば手が出しにくいのが現状である。また多くの事例が、関係者各人の、個人的でまったく根拠のない概念のみで判断を左右され、結果、凶悪な虐待犯にも厳格な処罰がなされず野放し状態となっている。
一方、人間関係のトラブルなどから、動物の不適切飼育をしているとして、善良な飼い主までも告発される可能性もある。
このように虐待、不適切飼育の判断は困難な為、その被害を減らす事と、善良な飼い主を理不尽な迫害から守る為には、動物愛護管理専門の調査員制度を創設・育成する事が必要で、通報時はその調査員を含む複数の識者によって必ず審査を行い、真の虐待かどうかの判断が正しくされるべきである。これにより真の虐待の取り逃がしを防ぐ事と、嫌がらせなどで通報を受けた飼い主と動物の、平和に暮らす権利を守る事ができる。
また、動物の虐待者の多くは人間への犯罪へ移行するケースが多い事から、解決に向けては強制的な捜査権限を持つ警察の介入が必要不可欠なものと考える。
ただし、現状では警察官の動物虐待への認識不足、動物愛護管理法についての理解不足から、動物愛護管理法・狂犬病予防法への触法行為を見逃してしまう事が多いことを考え、県警察本部、警察官が動物愛護管理法を理解するように働きかけていく事は、専門の調査員と警察の連携を取る為に重要である。
虐待の定義を明確にしこれを統一化することにより、全国共通に、罪を罪として罰せられることを期待する。


[意見2]
虐待の定義に以下を追記すべき。
1.生命の危険がある状態にある愛護動物を故意に放置すること

[理由]
負傷した動物や、生命の危険に晒される危険のある場所に取り残された動物をレスキューしたい時、現在の日本では、無関心などによる放置、非協力、妨害さえあり、レスキューが遂行されない事例がある。
(被災地に取り残された動物達のレスキューなど)
なんびとも、生命の危険がある愛護動物の存在を知った者は、その命を救うべく何らかの行動をとるのが人道的であると考える。


[意見3]
虐待の定義に以下を追記すべき
2.愛護動物の存在を知りつつ毒物を撒いたり罠を仕掛ける行為
3.駆除を目的とした愛護動物の捕獲

[理由]
虐待の対象となるのは、飼い主のいる動物や動物取り扱い業者の飼育している動物だけではない。
近年、人にとって迷惑という理由で、増えすぎた愛護動物や、飼い主の不明瞭な愛護動物などが、害獣・害虫駆除にみせた毒物散布、捕獲器などで捕獲され駆除される事例が全国で多発している。
中には自治体が率先となって駆除を計画する事例も多い。
人に生命の危険を及ぼすことがない限り、愛護動物をみだりに駆除すべきではなく、人の社会の中で共存する工夫や努力をすべきである。


【該当箇所】1-(3)闘犬など

[意見]闘犬・闘鶏・その他動物の肉体・精神を酷使する行事はすべて禁止とすること

[理由]古来からの伝統などという理由で、一部の人間の楽しみのために残虐な動物虐待を続けるのは、先進国として恥ずべきこと。悪しき伝統は時代とともに廃絶されるべき。


参考 平成19年度 動物の遺棄・虐待事例等調査報告書
   環境省から各自治体へ虐待の定義に関する通達



にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ

ねこひと会では、福島原発被災猫の一時預かり様を募集しています。
ねこひと会で保護している被災動物一覧はこちら→
また、猫の移動の際の搬送ボランティアさんも募集しています。
詳細はこちら→

ペットを探している飼い主様に教えてあげてください!
飼い主さんが自分で投稿もできます!
【アニマルファインダー】

希望者には無料で送付します!
【被災保護動物リスト集を作る会・この子達を保護しています】

応援しています!
にゃんこはうす
e0144012_38464.gif



↓一日一ポチよろしくお願いします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ

*******************************
リンクのご協力お願いします!
       ◆◆◆SOS!世田谷区連続猫虐待事件!◆◆◆
e0144012_5262467.gif

◆ゆきももこの特に読んで欲しい日記◆

ねこひと会・里親募集中の子達
一時預かり、搬送協力常に募集中です!
◆◆cat care housueでは、随時里親募集の子の面会可能です♪◆◆ 
             ♪♪毎週プチ里親会開催♪♪
e0144012_13203366.gif

by yukimomoko | 2011-11-16 21:43 | 猫活動・日本の愛護事情