パブコメ 収容施設について
【該当箇所】3p3.自治体等の収容施設

[意見1]犬猫の収容施設における設備や業務等の一般国民への公開の範囲や方法を、各自治体のルールに任せて行わせるのではなく、全国一律の基準を設け、それに基づいて適格に行われるべきである。

[理由]
各自治体の財政状態などの事情は考慮すべきだが、最低限のルールは全国で統一すべき。現状では一般国民はおろか、行政も警察も、動物の愛護に関する知識に乏しく、愛護法に触れるような行いも「今までそうだったから」という感覚で改善されない恐れがある。各自治体任せにすることは、国としての責任の放棄とさえ言える。



[意見2]
飼い主から犬猫の引取りを安易に行うべきではない。現行法の第四章都道府県等の措置等(犬及びねこの引取り)第三十五条の「犬又はねこの引取りをその所有者から求められたときこれを引き取らなければならない」を削除すべき。
引き取り時には、引き取り料を徴収し、持ち込みに至るまでの詳細、理由と住所氏名の記入はもちろん、身分証明書を必ず記録し、殺処分の映像または実際の処分現場を見せる。
そこでもし諦めて動物を持ち帰える場合、その動物のその後の調査も徹底して行うこと。
自家繁殖による持込には、不妊去勢手術の条件を科する。
また、繰り返し持ち込む者へは、動物の飼育禁止の措置をとる。

[理由]
これは、まだ犬猫の不妊手術という概念もなく、獣医師も少なかった頃の措置であり、現在は不妊去勢の必要性も一般に広く広めなければいけないし、終生飼育を啓発しなければいけないので、安易な飼い主に愛護センターでの殺処分という逃げ道を与えるべきではない。
引き取り料を徴収することにより、不妊処置をせずに仔猫や子犬が産ませ、安易に何度も持ち込むような飼い主や、まだ助かる見込みのある動物を治療費がかかる等の理由で安易に持ち込む飼い主が減る事が期待される。ただし、持ち込みに来た飼い主が、費用がかかるという理由などで持ち込みを諦めて帰った場合、その動物を遺棄または闇に葬るという犯罪を犯す可能性もある為、窓口に来た段階で身分証明書等を必ず記録し、その動物のその後の調査も徹底して行うことは必要となる。
手数料の徴収は遺棄を助長すると懸念するよりも、行政と県民が連携し、見回りの強化や遺棄や殺害に対して取締りの強化を図る等(他の意見参照)行い、前向きな姿勢が大事である。
また、センターでの殺処分の実態を知らずに「殺処分は安楽死」と思って持ち込む飼い主もいるので、センターでの殺処分の現状を知らせた上で引取りを行うべき。


[意見3]
センター等での扱いは健康状態を維持できるように配慮すること。
・オスメスの檻を分ける。 ・小型犬、大型犬を分ける。 ・老犬、仔犬、仔猫、老猫を分ける。 ・室温湿度などの調整。十分な給餌。
・臨床経験豊富な獣医の常勤による健康管理。
引き取り動物は殺処分ではなく譲渡することを目標にしていく事から、施設内での感染症や寄生虫等の感染を未然に防ぐ事ために、保健所、センター内で他の収容動物と接触させる前に蚤、ダニ、疥癬、しらみ等の駆除、血液検査、検便検査を行う事を、持ち込み者に義務付ける。
持ち込む飼い主等が事前にそれらの要項を済ませたという獣医師からの証明書を持参した場合はこの限りではない。

[理由]
現在の収容施設では、施設内でのパルボウイルス等による感染は多々あり、健康体の迷子動物が善意の人によって持ち込まれたために感染症にかかり、せっかく飼い主が迎えに来たりボランティアが引き出しても、命を落とすという事態も多く起きている。
また、センター内に病気の対応ができる者が常勤していない場合が多いため、返還・譲渡が決まっていても治療されずに無駄死にさせられる動物もいる。
動物愛護の概念からもたとえ殺処分する動物であっても、生きている限り快適に過ごす環境を作る配慮は必要である。
飼い主により持ち込まれる場合も、事前の健康チェックを行わせるべきである。



[意見4]
センターでは飼養希望者へ講習のみならず、希望者が本当に動物の生涯飼育可能であるかを、経済面、健康面、年齢等を徹底審査し、その動物の習性および飼育費、ワクチン接種、疾患の治療などで要する金銭的負担まで詳しく指導して譲渡とする事

譲渡される動物は不妊手術が不可能な幼齢の場合や疾患等で獣医師等の診断により止むを得ないと判断された以外は不妊処置を行う事を義務化とする。
譲渡後も必ず追跡調査を行い、不妊処置の確認と飼育環境の確認は譲渡条件の必須事項とする。

[理由]
愛玩動物の譲渡はいくら講習を受けさせても、審査無しでは里親詐欺や安易に遺棄、自家繁殖をする者に渡してしまう可能性が高い。
また、一般の人達には未だ『不妊手術』を「可哀想」「不自然だ」と言って躊躇してしまう傾向が強く、生ませた子供を再び安易に譲渡するか、センターへ持ち込み、遺棄、生後すぐの目が開かないうちに生き埋めにしたり川に流す、という犯罪さえ起しかねない。
殺処分数を減らすためには、収容動物の再譲渡を促すだけでなく、問題の根源である「望まれない出産」を減らすための不妊手術の徹底と、遺棄や持ち込みする飼い主そのものをなくす事が必要であり、そのための譲渡は審査を行う事が望ましく、譲渡時の条件で不妊手術は必ず義務とし、譲渡後も証明書を送らせるなどの確認が必要である。
アメリカでは譲渡後の不妊手術率が低かったために、譲渡時に手術を済ます年齢を、3ヶ月齢や4ヶ月齢に変更したように、追跡調査の結果によっては、幼齢時での不妊手術実施も視野に入れなくてはならない。また、責任感のある譲受人でも、その環境が変わり飼育困難になってしまう場合もあるので、譲渡後の追跡調査は必要である。
調査する事で、色々なケースや問題点を行政側で把握でき、計画の見直し時の資料となるし、それらを反映させた指導を行う事により、引取り数と殺処分数を減らせるという大きな効果が期待できる。



[意見5]
収容動物の譲渡、返還率をアップさせるために、収容期間は最低でも4週間以上とし、各市または県をいくつかに分担してその場所での譲渡、迷子探しのためのHPを作成し(福岡市など参考)収容から返還・譲渡への流れを一般公開する。
動物死体に関する記録についても、収容動物同様、その収容場所、収容月日、動物の種類、収容時の状況、動物の写真、動物の状態や特徴を、可能な限り詳細に記録・保存し、各自治体、最終的には全国規模のネットワークを作り、問い合わせ時に速やかに正しい情報を提供できるようにする事。
犬猫以外の動物や負傷動物も掲示方法を同じとし、飼い主が探しやすいようなシステムとする。
これらの記録は最低一年は保存する事とする。
掲示の方法はインターネットのみに限らず、「県政だより
」等の地元の行政広報誌、新聞、ラジオ局、テレビ局等のメディアとも連携を図り、収容動物の飼い主への返還と譲渡を目的とした掲示を入れる事。

[理由]
行政は不明になったペットを探す飼い主の心情にもっと配慮すべきである。
行政は逸走したペットの捜索を飼い主が速やかに行うように指導すべきであり、動物の生死に関わらずその捜索への協力を行政が行うのは義務であると考える。
現在の掲示期間では短過ぎる事と、掲示の方法が分かり難い為、不明動物の飼い主が気付く前に殺処分されてしまう可能性が非常に高くなっている。また、犬猫以外の動物も、負傷動物として収容される場合があるにも関わらず、掲示がされていない。掲示情報も簡単な特徴しか記載されていない。
収容からの流れは迅速にHPに開示し、誰でも広く閲覧できるようにすることで、飼い主以外の人にも情報が入り、飼い主への返還へ繋がる可能性が高まる。また、収容動物の情報が把握できることでボランティアの引き出しもしやすくなる。また、動物死体の引き取りに関しては、ペットかどうかの確認も犯罪事件(虐待)による被害死体かどうかの確認もされていないため、虐待等の事件の見過ごし、再発、さらに人間への犯罪まで発展する可能性がある。収容動物の詳細を記録し管理する事により、問い合わせに迅速に対応でき、これらの犯罪の防止も期待できる。また、行政の広報だけでなく、マスメディアと連携して掲示する事により、譲渡だけでなく返還の機会も増える事は確実となる。



[意見6]
収容動物の殺処分法は、筋肉弛緩剤のみやco2ガスのみの使用による方法は禁止とすべき。

[理由]
筋肉弛緩剤のみや二酸化炭素ガスのみによる殺処分は、大変な苦痛を与えるもので、現在も全国の半数近い自治体で行われている。一方、固体ごとに麻酔の注射をしている施設もある。センター等の施設は、譲渡を目的とし、アニマルセラピーや介助犬への育成や子供達も気軽に足を運ぶことができ、動物と気軽に触れ合えるような公共施設に改善することを目標にしているので、殺処分法の検討も前向きに取り組むべき。各自治体の財政問題もあるが、先述した意見等をとる事で殺処分数を確実に減らせば、費用の問題は減る。
また担当者の精神的負担等の問題は、残虐な方法を廃止し、処分数が減ることで、その負担も軽減すると考える。
このように動物管理センターが変われば、動物愛護の意識の向上や情操教育での場としての利用が出来る施設になり、名称も「動物愛護センター」として恥じることのないものとなり、本来の動物愛護法に基く基本指針に沿った計画以上の効果が実現されると期待出来る。



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by yukimomoko | 2011-11-21 23:47 | 猫活動・日本の愛護事情

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