ゆきももこの猫夢日記

殺処分は本当に無くせるのか?

23年度、都内で愛護センターに収容された猫の数は約2300匹。うち子猫は1700、成猫約600匹だったそうです。
数年前には5000匹前後だったので、約半分。
東京都が地域猫活動を推奨しだしてから激減したわけなのですが、そのあとは横這いに感じます。

2300匹のうち譲渡に回してもらえたのは約330匹。
残り2000匹は殺処分されてしまったわけです。(その殆どが乳飲み子。)
現在の愛護センターでは、譲渡に回す子達のケアは割りと丁寧にしてくれますが、譲渡対象から外された子は、下痢をしていても骨折していても皮膚が爛れていても、何の処置もしてもらえません。
職員の人が冷たいわけではなく、予算的な問題なのかと思います。

センターでの扱われ方については可哀相でたまらないのですが、ひとまず置いておいて、
言いたいのは、センターに収容される数があと2000匹減れば、ほとんどすべての猫を救ってあげられるはずだということです。

それにはとにかく増やさないこと。
なのですが、あんなにボランティアがTNRやってもやっても一向に野良猫が減らない。
一体どうしてなのか?

まず、餌やりの問題。
野良猫がいるところには必ず餌をあげる人がいるはずなんですが、その餌やりがまともな人ばかりではありません。

と言うかほとんどが無知、無責任餌やりです。
無責任な餌やりがいる場所では、ボランティアがいくら努力しても努力しても、全部の猫の手術ができません。
置き餌されて捕獲がうまくできなかったり、隠れて餌やりするためうまく捕獲におびき寄せられないからです。

メインの餌やりが協力的でも、通りすがりに餌をやる不特定多数の餌やりがいる場所では、完全なTNRは難しくなります。
町内会でせっかく一丸となって取り組んでも、敷地内でこっそり餌をやる人が一人でもいれば、TNRはうまくいきません。

ひとつの現場でたとえ30匹の猫をTNRしても、1匹取りこぼせば、数年もしないうちにまた30匹になるのです。

また、ボランティアの活動すら受け入れようとしない猫嫌いの人による妨害なども、TNRの足を引っ張ります。
捕獲器の設置を拒否。聞き込みや調査すら拒否。
拒否だけならまだしも、作業中に怒鳴り散らしたり警察を呼んだり。

警察はTNRの理解をしてくれますが、作業は中断され時間の無駄→予定が進まず猫は出産となります。
餌やりは怖くてますます隠れてこそこそしたり、協力的だった人もトラブルを嫌がり無関係を装うように。。。

TNRに非協力、妨害をする人がいる限り、TNR活動はエンドレスになると思います。


そうした問題と同じくらいネックになるのがお金の問題。

都内はだいぶ助成金制度など使える区が増えてはきましたが、まだまだ金額が少なかったり使い勝手が悪かったり、某区のように耳カット拒否だったり。

助成金が出ても、野良猫の手術を拒否する病院は多いし、近くになければ遠くの病院に行くしかない。
そうすると時間も労力も余分にかかるし、すべてのボランティアが車を持っているはずもないのですから、遠くの病院に猫入り捕獲器を持って電車でいちいち往復するなんて効率悪いったらありゃしない!

下手したらボランティアみんな殉死してしまいますーー;

せっかくボランティアが声をかけて手術をしようという気持ちになっていた餌やりさんも、値段が高ければ逃げてしまう。
そうするとボランティアが自腹でお金を出すはめになる。
お金を出さなかった餌やりや地域の人は、自分の懐が痛まなかったので他人事のようにしか思わなくなり、新しい猫が増えてもボランティアに知らせない。
そして増えるだけ増えたらまた相談してくるという悪循環。

それから、自家繁殖。
野良猫に餌をあげるなら必ず不妊手術を!・・・これは当然なんですが、飼い猫に生ませる自家繁殖も本当に控えてほしい。
控えて、と言うか、はっきり言えばほんとやめて欲しい。

最近も、ボラ友が生後1ヶ月齢の子猫を保護しましたが、この季節に1ヶ月齢なんて、明らかに家の中で生まれて1ヵ月家の中で育って、そして捨てられたわけです。

捨てるなら生ませるな!
これは誰でも同意してくれるでしょう。

けれど、私が言いたいのは、すべての自家繁殖をやめて欲しいということ。

生ませた子はすべてうちで飼うわよ?という飼い主もいるでしょう。
飼えない子は責任持って里親を探すんだから良いじゃない?私は毎回ちゃんと全頭の里親を見つけてるわよ、と得意気に言う方もいます。

が、あなたが生ませた分、助けられたはずの命が無残に殺されてしまうかもしれないということを、夢でも想像でもなく、実際に起きているということを、どうか考えて欲しいのですよね。。。

実際、内定していた里親さんから「知り合いの猫が生んだ子猫をもらってと頼まれてしまって…」という理由でキャンセルされることが時々ありますが、そのため、1匹里子に出せば1匹センターから引き出せる、という予定が狂ってしまうことにもなります。

現実を知っていれば、やれ愛猫の子供が見たいだとか、愛猫の子育てが見たいだとか、子供の情操教育のためだとか、そんなのんきな理由で生ませるなんて、とてもできないはずだと思うのですよね・・・。

実は保護ボラでも「可哀相」と言って、妊娠猫をわざと出産させている人がけっこういるんです。
非難したくはないんですが、私にはそういう人は本気で殺処分を無くそうと思っているとはとても思えません!
生まれれば可愛いに決まっているのは、私は誰よりもわかっているつもりですが、やっぱり私は間に合うならば堕胎させます。

神様は怒るでしょうか?人間のエゴなのでしょうか?
私はそうは思いません。

ただ、殺処分と堕胎とでは、殺される側にとっては同じなんじゃないかという葛藤、罪の意識は常にあります。
でもやっぱり、生まれて産声をあげた子達を、母猫から引き離して人間の手で殺すよりは、羊膜に包まれたまま、夢の中のまま息絶えるほうが「ほんの少しだけマシ」であると思います。

殺処分を本気で減らしたいなら、どんな自家繁殖もやめて欲しいです。

もう一つ、私がとても深刻に感じている問題があります。
それは、ここ数年の間に、一般の人が野良猫の「保護・里親探し」をすることがとても増えてきたことです。
それは、保護され幸せになる子が増えていると喜んで良いはずのことなのですが、私にはとても喜ぶ気持ちにはなれません。
本当に幸せにしてあげられたのかな・・・?どうしてもそう思ってしまいます。

私達の活動には、「里親探し」というものがありますが、それは単に猫の貰い手が見つかれば良いというものではなく、安易に猫を飼おうとする人を考え直させるという目的、飼い主が正しい知識で猫と暮らしていけるための援助をするためでもあります。
これらは、不幸な猫を減らすための活動の一環になっているわです。

ところが、一般の人では「猫を貰ってもらうのにあんまりうるさく言ってたら貰ってもらえない」という焦りや「外で死んでいたはずなんだから一時的にでも幸せなら最後はどうなっても仕方ない」という考えで「敷居の低い里親探し」を行います。

これも、不幸な猫を減らす活動の大きな妨げになっていると思います。

実際私に「猫を取り戻したい」と相談してきた人は、里親さんとのやり取りを見せてもらったら「可愛い子ですね!ぜひ飼いたいのですが。」「ありがとうございます!よろしくお願いします!」という程度の、びっくりするくらい簡単なやり取りだけで譲渡していました。
お届けはしたけど住所は聞いていなかったので、けっきょく家がわからずお手上げに。

また、最近都内でも里親会が大変増えてきましたが、里親探しの経験がほとんどないような主催者の会もあります。
そういう会では、参加者の指導も管理もできていないし、譲渡条件は形だけ厳しくても審査は甘甘です。

ボランティアの里親探しだけでなく、ペットショップの生体販売ももちろん、不幸なペットを増やしている原因になっています。なにしろお金を払えばどんな人にでも売るのですからねーー;



1.TNRの非協力者(無責任餌やり、妨害者)を取り締まること
2.TNRの協力病院をもっと増やすこと
3.自家繁殖の規制
4.慎重な飼い主(里親)選び
5.生体販売の規制


これらが実現できなければ、殺処分ゼロは夢物語。

けれど逆に言えば、これらが実現できれば夢ではなくなるということです。
規制は難しいとしても、一人一が意識して考え方を変えていくことが殺処分ゼロへと繋がるのです。


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