ゆきももこの猫夢日記

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以前こんな事がありました(かなり長文)

(この記事は当時の覚書を元に書いています。)
2011年の多頭崩壊子猫のうち、ボラ友が丸受けしてくれて、里親出ししてくれた猫を取り戻したことがありました。

どんな話かというと。。。

正式譲渡から半年ほど経って、ユズ、カボスの里親さんと急に連絡が取れなくなったとボラ友が相談してきました。
お正月に近況写真があり、その後里親さんは「3匹目が欲しい」と、別ボラの子猫に申し込んできたんだそうです。

3匹目希望の理由は、思い入れのある色柄だから、との事。
里親さんは若い女性の一人暮らしでワンルームだったので、「3匹は狭いでしょうか?」と、スペース的な事だけ気にしているような内容だったようです
ボラ友は「スペースもだけど、将来の事まで考えてますか?子猫3匹は多いのでは?」と一応忠告をし、後の対応は子猫の保護主ボラに任せたそうです。
そして、子猫の保護主ボラと里親さんはメールやり取りし、とりあえず一度お見合いの日取りまで決まりました。

ところがお見合い当日、里親さんからは何の連絡もなく子猫の保護主ボラは待ちぼうけ食わされ、その後も連絡なし。

。。。という事があり、ボラ友からも里親さんにメールしてみたら、最初は返信なく、その次はメールが届かず返ってくるようになり。

子猫の保護主ボラがメールしても同じく返ってくると。

メールが返ってくるという事はアドレスを変えたのだろうけど、アドレス変更のお知らせもなくお見合いの約束を流したままにするなんて、考えにくい関係を築けていると思っていたし
当時はインフルエンザ流行中の季節でもあり、里親さんは独り暮らしなので
まさか倒れてるんじゃあ?と心配して携帯にTEL。
しかし何度しても出ず、留守電も入れたけど連絡なし。

最後の手段で、緊急連絡先の妹にかけてみると、男性が出て、この携帯はずっと前から男性が使っている番号であり、男性は里親妹との面識まったくなし、という答でした。

契約書を書く時には、緊急連絡先及び保証人の欄には、ご実家を書いてもらうのがポピュラーですが、この里親さんの時は「実家は引っ越したばかりなので、まだ空で覚えていない」と言われ、ボラ友も「ああ、じゃあ良いですよ」と、妹の住所と携帯番号だけもらったそうです。

この契約書と同意書の妹連絡先は、妹本人が書いてくれた(里親談)そうです。

ボラ友から里親妹へのTELは、その契約書を見ながらなので、掛け間違えではありません。(2回かけ、2回とも赤の他人男性が出ています。)

お見合いはすっぽかし、テルは出ない、メールは返ってくる、緊急連絡先は赤の他人、ということでは、さすがにボラ友も動揺して、私に連絡してきたというわけです。

私も、そこまでいくとさすがに放置はできません。

そこで、当日のうちに里親宅に行く事にし、19時頃にボラ友と私の2人で里親宅訪問。里親宅は3階建て賃貸マンションの3階。

呼び鈴を何度か押しましたが出ません。
ドアをノックし、聞こえないのかもと新聞入れから割と大きな声で何度か声かけもしましたが、やはり出ません。
耳を澄ますと猫の鈴の音ははっきりわかりましたが、人の気配ははっきりわかりません。
この時点でまだ私達は、居留守なんかされているわけがないと里親を信じたく、まだ帰宅していないのかもということで、ボラ友は階下に降りてマンション入り口で待機。
私は外に出て高い場所を探して、外から里親宅の灯りを確認。
窓辺に人影は見えませんが、灯りは点いているのはわかりました。

もう一度里親宅に戻り(この間約10分弱)、再度ボラ友がノックや声かけ。
声かけ内容は「連絡ないから心配になって会いに来ました」という内容。

しかしやはり無反応。

また下に降り、ボラ友は入り口前で待機、私は大家宅に行き、事情を話して事件や病気の可能性もあると訴えると、大家も心配して来てくれて、大家がノックと声かけ。

すると3秒もせずにドアが開き、里親が出てきました。
ここで、居留守されていた事が確定。

元親(ボラ友)と見知らぬ女(私)と、大家さんまでが突然訪問してきたのに、里親さんは特に驚いたり怯えた様子なく、不愉快な表情もなし。ごく普通の落ち着いた表情。
大家さんが「こちら(私達)が呼んでも出ないと言って心配して訪ねてきたんですよ?」と言っても「え?そうなんですか?」と涼しい態度。 声は静かでそっとした話し方。

マンション入り口でボラ友が待機していたのだから、里親さんが居留守していたのは明らかなんですが(出入り口は1ヶ所しかないので)
ボラ友が「私さっきから来てたんですよ~」と言っても
「あ、私さっき帰ったばかりなんです。」と涼しい顔で答える里親さん。

初対面の私に対しても、大して戸惑った様子もなく、すんなりとお部屋に上がらせてもらいました。(大家はドアが開いたらすぐ帰る)

玄関からすぐ狭いキッチンと風呂場、奥に一部屋のよくあるワンルームの間取り。
荷物が少なく生活感があまりない、きれいに片付いた部屋。

猫は2匹ともちゃんといて、きれいに普通に、ちゃんと育てていた様子。
部屋には大きなキャットタワーもあり。

猫皿は、水少しで餌は空。
部屋の隅には閉まったままの旅行用大型スーツケース1つ。

こちらは明らかに居留守されたわけですが、突然のアポなし訪問という事もあり。
失礼がないように、内心恐る恐る、突然訪問の理由を話したが、里親はやはりソッと微笑をたたずんだままの表情で、不快そうでもなければ驚いた表情も申し訳なさそうな様子もなく、淡々と受け答える。

■妹の携帯番号が別人だった件
あくまで落ち着いた静かな口調で
「え?そうなんですか?変わったのかな…。?あ、そうそう、変わったって言ってました。最近変わったんです。」

「でも電話に出た人はずっと前から使っている番号だと言ってましたよ?」 と突っ込むと
「え~?なんでだろう?」

携帯に妹の番号は登録していないの?と聞いて、それと契約書を照らし合わせてみると、番号が1つだけ違っており、「あ~妹が書き間違えたんですね」と微笑しながら言う。

が、最近妹は番号を変えたと知っているならなぜ携帯に古い番号のまま登録されているのか?
新しい番号をその場で聞いてその場でかけろと言えば話が早かったかもしれないが、私もボラ友も、里親さんのあまりに不自然な態度にボーゼンとして、頭が回らなかった。

■子猫のお見合いに連絡なしですっぽかしの件は?

「え?急な仕事が入ったからってメールしましたが?」 と、これもびっくりもせず涼しい答え。

いえ、届いていません、と言っても激しく驚く様子も、謝る様子もなく「え~?そうなんですか?」

メールはパソコンから出したのですか?携帯から出したのですか?どのアドレスに出したのですか? と質問。
「パソコンから。え?どのアドレスへ?わからないな…」

来たメールにそのまま返信したという事?
「はい、そうですね」

その出したメールはどこ?メールの整理で削除したりする?最近削除した?
「削除は時々しますが最近はしていませんね」

その場で携帯もパソコンも確認してもらったが、出張でお見合いキャンセルというメールは見つからず。

「お見合いキャンセルのメールはなんて書いたの?」と2~3回聞いたが答えず。
その間、パソコン画面は里親のみの方に向いており、私達も覗きこむという事はせず。
しかし無言でパソコンをいじる里親が不審に感じたので、里親の同意を得て一緒にパソコンメールを探したが 子猫の保護主ボラとのやり取り自体1つもなし。
そして、迷惑フォルダは空。 ごみ箱フォルダも空。

今消したんじゃない?と思ったがあえて言わず。
里親も、メールが見つからない理由はわからないと繰り返すのみで、結局状況説明つかず。

■ボラ友からのメールとTEL

ボラ友「私もメールを何度もしたのですよ?」
「え?来ていません」

これも、しばらく無意味な問答を繰り返した後「あ、そうそう♪携帯のメアドも最近変えたんです♪」と。

■海外出張

ボラ友が「メールだけでなく何度もTELしたし留守電も入れたのですが?」 と言うと

「海外に行っていて今日帰ったばかりなので気がつきませんでした」 と、ここで初めて、海外に行っていたと言い出す里親さん。

すでに訪室から30分過ぎており、訪室した状況的にそれを今頃言うのはいかにも不自然だし、私達も驚いて、
「え!海外に行ってたんですか?さっき帰ったばかりなんですか?そんな急に海外に行けなんて言われるの? 」
それに対しても
「はい」「時々あるんです」程度の返事。

どういう仕事内容か、などはこちらもあえて聞かず里親も言わず。

「海外には違う携帯を持って行ったのでTELには気がつかなかった」 と。

置いていったほうの携帯は、帰国してすぐチェックはしないの?と聞くと
「しないですね。」とスッと答える。

恐縮しつつ、同意を得て携帯確認。
その、日本に置いていったほうの携帯にも、何故かボラ友の着信履歴なし。
留守電も入ってなし。
けれど、ボラ友の携帯のほうは、里親へ2回の発信履歴が当然あり。


■メールや着信の確認
私達は当然のことながら、迫るような言い方もせず、悪いですね、悪いですね、と気を遣いながら、本人に確認してもらうよう依頼。それに対し里親は素直に、しかし急いだり焦ったりという様子ではなく、どちらかと言うとちんたら平然と、といった様子で、文字通りちんたらと確認。
結果、メールも履歴も「ない」「見つからない」。 そして微笑で済ませる里親さん。
こちらはそれで済ませるわけにもいかないので、再度見るよう促す時も優しく「もっとよく探してみて?」と。

しかしあまりに時間がかかるので、最後のほうはパソコンを横から覗かせてもらい一緒に探す。もちろん、里親の同意を得て。
この時、直にパソコンを見てわかったのは、子猫の申し込みやり取りをしたであろう1月半ば付近のみ、メールがすっぽりと消えていたという不思議現象。


■ 居留守
こちらが感じる里親の嘘は、里親が認めない限り疑いでしかなく、はっきりしないこの時点では謎だらけだが、居留守だけははっきりしている。しかしあまりにも里親が平然としているので、ついにボラ友がしびれを切らせて
「でも私達、一度ノックした後、ずっと下にいたんですよ。あなた下通ってないですよね?」と突っ込んだ。
すると、「へえ~?」と里親は
「お風呂に入ってたから気がつかなかったかも」 (もちろん静かな口調)

ボラ友も引かずに
「かなり大きな声で呼んだんですけどねー!」

これにはもう答えず、そのままスルー。

狭いワンルームなので玄関と風呂場はすぐそこの距離。
シャワーを浴びていたら里親には訪問者の声も呼び鈴も聞こえないかもしれないが、ドアの外で必死で聞き耳を立てたボラ友が風呂場の様子に気がつかないのは考えにくい。

また、ドアが開いた時は最初のノックから30分以内だったが、本人は風呂上がりの様子全くなし。部屋も蒸気など湿気全くなし。
つまり、シャワーを浴びていたというのも明らかに嘘だと思ったが、里親の受け答えの態度に度を抜かれて、ボラ友はそれ以上ツッコめず。
私も、居留守については一概に里親を責める気はないので、あえて何も言わず。


■海外はいつから?どれくらい?

期間は「3週間、いや2週間、2~3週間ですかね」と曖昧な返事。
いつから?には即答出来ず、繰り返し問うと、手帳を見てゆっくりゆっくりと「23日からですね…」
23日は子猫のお見合いをすっぽかした日。

■そんなに長い期間猫はどうしてたの?

「知り合いに頼んで来てもらったんです」
その知り合いとはどう連絡取り合ったの?猫大丈夫?とか毎日聞くでしょ?
「え?毎日は・・・」

あ、そう、そうよね、毎日は聞かないかもね。でも時々は聞くでしょう?
「いえ、全然聞きません」

開き直ったというでもなく、申し訳なさそうなという風でもなく、全然悪びれないという感じでもなく、あくまでもスーッと答える里親さん。

質問は私がしていたんですが、里親さんが答えるたびに、ボラ友の口がぽかーん!と開いていきました。
私もくじけそうでしたが、何とか納得のいく返事を聞かないとこちらも帰れませんので、がんばって訊ねました。

でも長く猫の面倒をみてもらったのに、その知り合いに、無事に帰ったよ、とかありがとう、とか、帰宅したらまず連絡するでしょう?

「いえ、しないです」

しないですって…あんまりそういう事しないほう?

「しないですね」

じゃあ、今したら?したほうが良いんじゃない?
と促したが、

「今ですか?今は仕事が忙しいかも。。。」

携帯は手にするがメールもテルもしようとせず。 。。

とにかく今ここでして!と言っても良かったのかもしれない。
そこまで気力が回りませんでした。


■パスポートは?
子猫のお見合いを断ったというメールはなく、妹の電話番号は書き間違え?ボラ友の留守電や着信もなし、ペットシッターした友達には連絡しない、ということで、里親側としては、悪い状況になっているのに、相変わらずのらりくらりとした感じでラチがあかない。
私達も困ってしまって、
「そうだ!外国に行ったならパスポートがあるでしょ?それをみせてもらえたら全て信じられますから、見せてください。」

と、パスポートを見せるように促す。

すると「パスポートですか?」と静かに動いてまずタンスを探し、あれ?と小声で言いながら首をかしげ。
次にバックとスーツケースをちらっと探し、「あれ?どこだろう。ない。」

熱心に探しているとも焦って探しているともまったく思えず、むしろ探すふりだけして探す気はまったくないようにしか見えなかったが、一応「落ち着いてね。ゆっくりと思い出して探してね。」と声かけ。

「帰ってすぐにお風呂に入ったんでしょ?パスポートだけスーツケースから出してもう仕舞ったの?仕舞わないよね?だったらバックかスーツケースの中なんじゃないの?バックをもっとひっくり返してよく探してみて?」と促しても、形ばかりに探すふり(にしか、見えない)

「海外から戻って、飛行機降りる時にハンコ押してもらって、それからどうしたの?
帰りは寄り道は?まっすぐ帰ったの?」と聞くと「あ♪」と言っておもむろにTELをかけ始め
「あ、私ですが、さっき届けた書類に私の私物入ってませんか?あ、はい、はい、あ、いえ、良いです」

横で聞きながら、里親がどういう理由付けをするのかもう予想出来たので、私もボラ友も呆れた気持ちで目を交わす。
TELを切った時にボラ友が「。。。会社にあったのね?」と言うと「ですね。」と涼しい言い方。

TELのかけ方も話し方も非常に不自然だったので、発信記録を確認させてもらうと、一応「カイシャ」という発信記録はあった。


■私だけで
訪室してから帰るまでの2時間の間に、最初の15分ほど経ってからと、間に2度ほど、「尋問のように言ってごめんなさい。気を悪くすると思うけど、こちらもとても不安になっていて、あなたが嘘をついているのではと疑っている」と話す。「そんな状況になっているのはわかりますね?」と聞くと冷静な感じで「よくわかります」と。

私から「里親から連絡が途絶えた場合のパターン」について説明。。。一番多いのは勘違いや何かのミスでメールが届いていなかったという誤解。これは誤解が解ければめでたく解決。本当のトラブルとしては、ボランティアがおかしなことを言って里親を怒らせる場合ももちろんあるが、里親側が「聞きたくない」ことがあって拒否や、「話しにくい困ったこと」が起きた場合。「聞きたくない」というのは、契約違反になるのに、したいことを止められた時や忠告された時。生ませたいとか、外に出したいとか、増やしたいとか、という願望に意見をされて逆切れ。「話しにくい困ったこと」は死なせたとか逃がしたとか。
そうした経験が実際あるので、連絡が取れなくなると不安になるし、そういう嘘や隠し事をされるのが一番私達は嫌やなのです、と話す。

少なくとも3回くらい「今私達は、あなたが嘘をついてるのでは?と疑っている。不安を拭う材料が欲しい。安心したいために来たのにことごとく妙な出来事ばかりで疑いが消えない。何か安心させてくれる確かなものはないの?」と。
もちろん、話し方は一生懸命に誠実に話しました。

さらに「疑いを晴らすために来たのに、結局なんだかわかりませんでした~と言ってそのまま猫を置いて帰るわけには行かないんですよ。」と私達の立場的な事情も話す。
里親は相変わらず落ち着いた微笑で「そうですよね、そうですよね、わかります」と答える。

それから、ボラ友が少し外に出なくてはいけない用事が出来、部屋に私と里親だけになった時があった。
「里親さんが元親を嫌いになったり面倒になったりでわざと連絡を絶とうとすることも時々ある。それはそれで人間同士だから理解できる。もし貴女がボラ友にそういう感情を持ってしまって、今回わざとメールを無視したのなら、今私にだけ本当のことを言ってくれたらそれで良い。こちらとしても猫達とこのまま暮らして欲しいし、どうか本当のことを話して欲しい。」と言ってみたが、 里親は微笑しながら「本当にそんなんじゃないんです」としか答えてくれなかった。


■再度、パスポートの件

パスポートは会社に取りに行けないですか?
会社からパスポートを今、写メしてもらえない?

どちらの提案にも「うーん」とはっきりせず、「行けなくはないですけど・・・」「今(職場は)仕事が忙しいからメールできるかわからないし」と呟くように言って、具体的な行動なし。
「パスポートさえ見せてくれば簡単な話なんですが」と言ったのだが。。。


■猫引き取り
すでに2時間経ち、らちが明かないので、とにかくこのままではいったん猫を引き取らないといけなくなる、と話す。
それまでにも、猫はいったん連れて帰ると匂わせた話をしていたのに、初めて表情に焦り?のようなものが浮かび、
「え?どういう…?」と。

そういう状況になっているからパスポートなどの確認を要望していたのに、状況理解出来ていないのか?

そこでまた、信頼関係が失われかけている現状を話し
「私達はあなたが嘘をついてるのでは?と疑っている。不安を拭う材料が欲しい。何か安心させてくれる確かなものを提示して欲しいとさっきからお願いしているが、見せてもらえないでしょう?」
「疑いを晴らすために来たのに、結局なんだかわかりませんでした~というこの状況では、私達はそのまま猫を置いて帰るわけには行かないのです。」
と再度繰り返す。
「あなたにやましい事、後ろめたい事がないなら、一旦猫を渡しても、何の心配もないでしょう?」
「パスポートを見せてくれさえすれば猫は返せるのだから、何日もかからないでしょう?」

この時の里親の表情は、無表情ながらも焦りが見られたように思う。
何か、良い手はないか。。。と考えていたような。。。しかしそれは私の印象であって、事実はわからない。

私もこの時点ではかなり疲れてしまっていたので
重ねて
「何か不安がありますか?」 と最後は少し強く言うと
「いいえ」と
また、感情の読めない顔に戻っていた。

猫をキャリーに入れる時は、猫が怖がらないように、里親が猫を抱っこし、私達がキャリーを開いて閉じる。
里親は特に辛そうな様子もなし。


■感情が読めない
文面では私達がひどく尋問したように思うかもしれないが、里親さんと私達は、猫を通しての友人、という関係が理想的と思っている。それだけ里親を信頼しないと大事な命は託せない。ボラ友ももちろんそういう関係を築いてきたつもりだった。
私もこの里親とはこの時が初対面だったが、親しみを込めて何とか誤解があるなら解決したいと思って一生懸命話した。
質問は食い下がってしたが、それに対して里親は怒りもせず困った様子もなく、泣きそうとか慌てるとか、そういう態度は一切なく、感情がまったく読めなかった。

もし、里親が感情を出さないように我慢をしているのなら、可哀相かなと思い「何でも我慢するほうですか?」と聞くと「いいえ」と答えた里親さん。。
ボラ友が「感情を出さないほう?」と聞くと「はい、そうですね」と。


■新たに契約を
パスポートが無事見つかれば猫は返せるが、改めてねこひと会の契約書を書いてもらう事、身分証明書の提示(その場で出そうとしたが、これも素振りだけでなかなか出さなかったので「今は要りません」とあえて言う)、確実に連絡が取れる保証人を立てる事、とすると説明。
里親は、はい、はい、と頷く。


■パスポートの提示拒否
その日の深夜、ボラ友の元に「同僚が私のパスポートの写真を送ってきました」、と写メがくる。
けれど、パスポートの写真は、出入国のハンコを押したページのみの物で、名前など肝心な箇所が写っていないので、それが里親本人のパスポートなのかは断定出来ず。
これでは誰のだかわかりません、実物のパスポートを見せてほしい。日にちを決めてくれたらこちらも猫を連れて伺います、とボラ友が返すと、次のメールはいきなりキレた返事がきた。
要約すると、どうしてパスポートを見せなくてはいけないのか?写メで良いと言ったではないか?これ以上はプライバシーの侵害です、と。

こちらは、パスポートさえ見せてもらえれば猫は返せるのだと言っているのに、どうしてもパスポートを見せたくないということで、残念ながら、猫は返せないことになってしまった。


■決め手
こちらとしては、猫を可愛がっていたのはわかるので、何が何でもなんでも絶対に取り返す!というつもりは全くなかった。
里親が話す事情(言い訳)は、「はあ?」というようなものばかりで、大切な書類に書く連絡先を一文字書き間違えただとか、 出したメールの内容を覚えていない、とか、メールがどこに行ったかわからないとか、なぜか送ったメールがどこにもないとか、

私のようなおっちょこちょいならありえそうな話ばかり。
実際私自身はよくそういう事態になってものすごい恥ずかしい思いをする。
だから、 そういう人もいるよね、、そういうこともあるよね、、と思おうと思えば思えなくもなかった。
はっきりと嘘だとわかったのは居留守したことくらい。
そして、たとえ訪問時に居留守されたとしても、それだけで譲渡猫を取り戻すまでには、普通はならない。

客観的に考え、こちらは絶対取り返したいと言っているわけではないのに、最後の最後になってパスポートの提示を拒絶したことが、決め手となった。
他の事情(言い訳)も、全体的にやはり辻褄が合わな過ぎ、元々から契約違反をするつもりで里親になったのだと結論出さざるをえなかった。

■契約書を交わす意味
わざわざ契約書を書いてもらってまで猫を譲渡するのは、もちろん里親詐欺撃退のためがある。
この件の里親のように、連絡が取れなくなった場合、故意に連絡を断ったと思われた場合、契約時に嘘をついていたのではと思われた場合
元親の責任として、事実確認をしないとすれば、里親詐欺も虐待もやり放題になってしまう。
私達は、上記のようなことが起きれば、事実確認をしなければならない責任があるのです。

■猫を可愛がっていても
当時、私達も「せっかく可愛がっていたのに、残念だね」と、少し里親さんを気の毒に思ったりもしました。
けれども、もしこの里親が、最初から嘘の連絡先を書いていたのなら、いくら可愛がっていても、里親詐欺と変わりありません。

ちなみにこの里親は、猫を返す事が決まった後「猫を返すなら譲渡費用を返せ」と言ってきて、ボラ友に40万ほどを請求してきました。
飼育していた間の餌代、トイレ代、猫タワー代、もろもろ含めてです。
これにはボラ友もガッカリして、「信頼していたのに」と返したら最後はこんな返事が来たそうです。

「一度や二度話したくらいで信頼するほうが悪い。私は最初からあなたを信頼なんかしていませんでしたよ」と。


結局、この里親が本当は嘘をついていたのかどうか、今でもわかりません。
契約書の妹の住所は、Googleマップで見ると田んぼの真ん中で、人の住居はありませんでした。

一度や二度話したくらいで信頼するほうが悪い。。

それでも私達は、里親さんを信頼して大事な命を託します。
けれど、その信頼は壊れやすいのもたしかですから、里親さんも私達も協力して、信頼関係を大切に築いていかなければならないのです。


取り返した2匹の子達は、それから間もなく素敵な里親さんと廻り合い、今でも幸せにしています。


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by yukimomoko | 2015-07-28 02:54 | 里親探しの話