ゆきももこの猫夢日記

ブログトップ | ログイン

譲渡費用

ヒマワリの元、里親と揉めた記事に、「カンパは強要するものでしょうか?」というコメントがありました。
当然、私達は強要などしていないし、後出しで求めているわけでもありません。

事前に説明する譲渡条件や契約書の内容に賛同し、納得してくれた人と縁組みしているのです。

保護猫は蚤取り、お腹の虫下し、ウイルス検査、ワクチン2回と、大きな子なら不妊去勢もしてお渡ししますが、
それ以外に風邪だ下痢だコクシだと、医療費がどれだけかかっているかわからないですが、不妊去勢前の子達の譲渡費用は、最低限の処置の費用計だいたい13000円前後、

+、それだけでは私達やはりやっていけないということで、最近は飼育費用(フード代や砂代)5000円もいただくことにしました。

もちろん、中には保護してあっと言う間に里親さんが決まる子もいて、そんな子にはフード代は5000円もかかっていないのですが、その逆の場合のほうがうんと多いわけで。。。

譲渡費用は、かかった医療費の実費ではなく、当然ながら販売価格でもなく、
私達が長く活動していくためのカンパと思ってください

と、いつも説明して、
この説明に納得してくださる方が里親候補となり、いやだと思う方は辞退するわけです。

でも、たまに、猫は欲しいけどお金は出したくない、という人もいます。

先日の問い合わせの人は、「カンパならそれより少ない額にしてもらっても構いませんか?」と質問が。。

なんというか、気持ちが沈んで涙が出そうになりました。

もう一人の問い合わせの人は、「契約書は同意します。。。質問ですが、里親が負担すると書かれている譲渡費用はおいくらですか?私は上限5000円なんですけど。」と。

メールではなくTELで話していたので、思わず「は!?」と聞き返してしまいました。

色々やってますから、5000円どころじゃないですよ、それでもボラ価格ですから、もし自分達でやったらもっと高くつくはずなんですよね、と言うと、「家族と相談します」と、それっきり。


私が猫ボラ始めた頃は、契約書は簡単な箇条書きのもの、それさえ取らないボラのほうが多く
譲渡費用もらうなんてとんでもない!お土産てんこ盛りつけて、この里親逃がすものかという感じでした。

けれども、それはものすごい出費ですから、当時の貯金はどんどん減っていきました。
そんなでは、長く活動出来ません。
今、里親さんから譲渡費用をもらえるようになって、どれだけ助かっているかわかりません。
でも、それを「猫で儲けている」と陰口をいうボラさえいるそうです。

いったいなんだろう。。。譲渡条件や契約書が気に入らない人達が、猫を貰ってやる、という上から目線なの共通していると思うのですが、こと譲渡費用に関しては、日本人は、ボランティアがカンパを求めることに対して、なにかマイナスの感情があるように思います。

欧米では、ボランティアの活動はカンパで行われるのが当然だ(つまり、ボランティアがカンパを求めるのは当然だ)という考え方が普通に浸透していると、ドイツ人の旦那さんがいる里親さんに聞きました。
日本だと、カンパする時に「お金は失礼かもしれませんが気持ちなので…」と申し訳なさそうにカンパを渡してくれる人もいるくらいです。
実は、そういう私自身も、カンパをいただく時には少し申し訳ないような、恥ずかしいような気持ちが未だにしているのですよ。

何も恥じることもなければ、後ろ指さされることでもないはずなのにね。。。


それにしても、里親さんにご負担いただく譲渡費用は高いのでしょうか?
私達が病院にかけたのと同じ事を自分達でやればたぶん2倍以上にかかるはずだと思うのですが。

私は、里親さんから譲渡費用をいただくのは、飼い主としての自覚を持ってもらうという意味と、私達の活動を理解してもらうという意味で、とても良いシステムだと思うのです。

そして、金額設定も、けっして高いとは思えないのです。


↓ポチっと応援お願いします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ

◇ご支援のお願い◇

ねこひと会の保護猫は、NPO法人nekonoko の定期譲渡会、Smile Catの定期譲渡会に参加するほか、各保護宅にていつでも面会可能です。
お問い合わせは ねこひと会 yukimomoko55nekohito@gmail.com まで

※里親希望の方必読※【譲渡方針・譲渡の流れ】

【ねこひと会はフォスターペアレントも募集中♪】

*******************************
◆ゆきももこの特に読んで欲しい日記◆
◆ゆきももこの特に読んで欲しい日記2◆

↓一日一ポチよろしくお願いします
にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ


by yukimomoko | 2015-08-16 22:26 | 猫活動・日本の愛護事情