ゆきももこの猫夢日記

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保護を諦める

先日、世田谷区のオバちゃんボラさんから3ヶ月齢の子猫が6匹発生したけど保護場所がないからほごできないんだと言われて、つい「何とかしますよ」と言ってしまったゆきももこ。

その次の日に今度はSさんが 「2ヶ月齢が3匹捨てられてるー!」と言われ、一時預かりを探していました。

Sさんのほうの2ヶ月の子達はみんなきれいで懐きも良いとの事で、一時預かりも何とか確保。

でも、世田谷のボラTさんのほうからの3ヶ月の子達は悲惨な状況で、6匹のうち保護できているのは3匹だけで、あとはまだお外にいる。

それが保護できた子達もひどいヘルペスの風邪で目がぐちゃぐちゃで、一匹は片目がもしかしたら危ないかもしれない。
外に残っている子猫達も同じく目がぐちゃぐちゃで、早く治療してあげないと失明したり命の危険も・・・。

しかも、その場所にはさらにあと6匹、同じような子がいるんだそうだ。
それに授乳中の猫がいたのでまだ出てきていない小さい子も何匹かいるらしい。
大人の猫は30匹くらい。
Tさんにこの件を相談してきた人は通りすがりにたまに餌をあげる人だそうだ。
特定の餌やりはいないようで、夜中に時々車から竹輪を投げていく人がいるらしい。

不定期の、そういう餌だけで命を繫ぎ止めている子達。
Tさんが見た子達はみんな痩せこけて悲惨な状態で、「私の餌場の子達はなんて幸せなんだろうと思ったわよ!」と言っていました。

それでその場所とその猫達について、Tさんと「どうしようか?」と相談したんですが、まず、大人の猫を捕獲して手術するのは何とかなるけど、問題は子猫達。
そういう状態の悪い子猫は一刻も早く治療してあげたい、治療が遅れれば遅れるほどハンデが残る確立も高くなるしお金もかかる。
でも、そういうハンデの残りそうな子は里子に出しにくい、今入院中の3匹のうち1匹がそうなりそうなだけでもかなり厳しい。
そうなると最悪里子に出なくて残ってしまう、そうなると保護場所がいっぱいになり次を保護したくてもできなくなってしまう。

今入院中の3匹でさえどこに押し込めようかと工面しているのにあと9匹以上も保護できるわけがない。(風邪がひどいので通常の保護よりも場所が限定されてしまう)

こういう風に、保護場所がないのに状態の悪い子を見てしまった時、
治療だけしてリリースするということも自分の餌場ならアリだけど、それは大人の猫の場合で、小さい子は多少無理してもできるだけ保護してきた。
でないとやっぱり死んでしまうから・・・。

「それにあんな劣悪な場所に、一度手にした子を戻すなんてとてもできないのよ~!」とTさん。
(私「私だってそうですよ~!」)
Tさんが餌をあげに通うには遠すぎるし・・・。
Tさんは同じような経緯で負わされた餌場が6箇所もあるんです。

結局、今回の子達は辛いけど諦めざるを得ないとなってしまいました。
30匹のTNR(手術して元の場所に戻すこと)と状態の悪い子猫9匹以上の保護、その後のその場所の管理。
体力もお金も人手も足りません。
せめてご飯に薬を混ぜて与えて、その子達の生命力に賭けるしかない。

保護を諦めたという事は程なく死んでしまうかもしれないという事なんですが、こういう子が身近にもたくさんいるはずなんです。
保護場所がないために見捨てられる命。
無責任に餌をあげる人達が増やした子達です。

でも私たちもすべて救えるはずがない。
他にも老夫婦の軒下で子猫が5匹くらい産まれたって相談が来たんですが、それも当分預かれないし、老夫婦が世話をできるか心配だけど母猫が育てる間は大丈夫かなとそのままそこに置いて可能な限り里親探しをすることにしました。
あとN村さんも状態の悪い子を3匹保護。それも入院中。
だんだんと子猫が溜まってきています。

餌やりのボランティアを募るという手も考えましたが、なかなかいないでしょうね。
何しろ餌やりは猫ぼらの中でも一番と言って良いくらい過酷で辛いことですから。

もし可能そうな人がいたらねこひと会のほうにでもお知らせください。
場所は世田谷区上野毛~等々力辺り。


Sさんの2ヶ月齢3匹のほうは今入院中ですが、状態も良くてワクチンも無事に済んで、土曜に一時預かり宅へ移動の予定。

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by yukimomoko | 2008-06-12 02:27