ゆきももこの猫夢日記

飼い主のいない猫への餌やりをめぐる問題

2年前にTNRを指導した目黒区N町のKさんから先日電話があり、新しく引っ越してきた人から「餌をやるな」と苦情が来て保健所から「餌やり禁止」の看板をあちこち立てられたと言うのです。

その場所は、引越しで捨てられた猫達を不憫に思って餌やりしていたH部さんから相談されH部さんとKさんともう一人の餌やりYさんに捕獲器の指導をし、一冬かけてTNR20匹以上、子猫の里子出し3匹やりました。
町内会長が一癖ある人だったので話はしなかったものの、一応ご近所の住民には暗黙の了解を得ていた場所でした。
当時「目黒区都会の猫を考える会」としての活動報告として担当者に報告もしています。

おかしいなと思ったけど、ちょうどその頃私はピルクルちゃんが来たばかりでめいっぱいだったので役所へ確認の電話をすることもできず、やっとH部さんに電話して聞いてみたら「餌やり禁止」とは書かれていない、との事です。
「保健所は(餌やりと苦情側との)中立の立場なので餌をやるなとは言えない。」との事。
どうやら騒いでいるのはKさんだけで、H部さんは苦情を言った人にもきちんと挨拶して餌場も少しだけ(ほんの少しだけど)移動させてそれで一応済んでいるそうです。

餌やりと苦情を言う人のトラブルの多くは、餌をやること自体が問題なのではありません。
身勝手なやり方や人間関係がトラブルを起こす一番の原因です。
今回の場合、H部さんはうまくやれる人だけど、Kさんは苦情を言った人と口論したりでうまくやれなかったという事ですね。
(そう言えばKさんは2年前のTNRの時も口ばかり動いて手はまったく動かないので、H部さんと「Kさんは来なくて良いのにね。」なんて言ってたんだったな~。。。Kさんはもう何もしないで引っ込んでいて欲しい・・・ーー;)

飼い主のいない猫対策は、生きている猫達を飢えさせるわけにはいかないので、餌をあげることは大前提になります。
だけでなく、せっかくTNRした場所でまた猫が増えないように、猫の管理・把握をするために、餌やりは大変重要です。

だから「餌をやるな」だけは行政側は言ってはならないことですね。

言っても餌やりの人は隠れてやるようになり、そうなると掃除もあまりできなくなるので不衛生になるし、新しい猫が来ても餌やりが気が付かなくてまた子供を産んだりして増えるので、また猫が嫌いな人にとって怒りの種になります。
「餌やり禁止」は何の解決にもならないばかりか、かえって事を悪くしてしまうんです。

また、ちゃんと手術して餌も置き餌せず、後片付けや糞の掃除をしていても、この場所のように捨てられた子達を世話するはめになった場合、餌の場所が自分の敷地ではない場合がとても多いです。
もちろん、できるだけ餌場を移動する努力をしなければなりませんが、現場によっては、餌場の移動はどうにも難しい、という現場も多いわけです。
だから、どうしても他人の所有している駐車場や公園など公共の場所になってしまうことも多く、苦情を言われると立場はとても悪くなります。

けれど、行政の方針で飼い主のいない猫への対策として
「増えないように手術すること」とある以上、それを実行した場所については、行政から「餌やりの公認」をいただかないとその後の管理のためにも大変困ります。

餌だけやって手術をしたがらない人を「マナーを守った餌やりをして増えないように手術すれば苦情を言う人も我慢してくれますよ。」と私達は説得して手術をさせます。
それは私達の勝手な思い込みでそう言っているのではなく、行政の方針としての飼い主のいない猫対策なのです。

それなのに、ちゃんと手術した場所で苦情が出たからと言って
「行政は餌をあげる人の側にも立てないし苦情を言う側にも立てないし、中立の立場なんです。」なんて言いながら苦情側に対してTNRについての説明や理解を求めることもせず、まして「餌やり禁止」と出してしまうと、職務怠慢にもなるし行政の方針を自分達で否定していることにもなってしまいます。

それに渋々手術をした餌やり達は、私たちを嘘つき呼ばわりして次からはまた手術を拒んでしまいます。
行政は、「TNR(飼い主のいない猫が増えないように不妊手術をして元の場所に戻すこと)」や「地域猫活動(飼い主のいない猫による被害を地域の問題として捉え、被害が増えないように不妊手術をして元の場所に戻し地域で管理する事)」とは何のために行っているのかを理解して、その責任を自覚して欲しいと思います。

また、公共の場所を公認の餌場として許可しないということは、この取り組みへの協力をしていないということになります。
過去、そういう例は少ないですがて、まったくないわけではないので可能なはずです。
単に面倒、苦情側への対応が怖い、そういう理由で前向きな検討がなかなかされません。



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先日の悲しいニュース、皆さんご存知だと思います。

「猫にエサ、注意され大家を刺殺、容疑の69歳を逮捕…川崎」

大家さんはお気の毒だとしか言いようがありません。
このニュースも「餌やり」がトラブルの原因のように書かれていますが、それ以前にこの犯人は人間関係のトラブルを起こしやすかったと思われます。

アパートの周囲は犯人が餌付けしていた猫ではない猫もたくさんいて、アパートの住人でそんなに苦情を言っている人はいないようだとの事です。
この周囲の猫へも当然、無責任に餌をあげている人が何人かいたようですが、事件の影響で「餌やり禁止」が張り出され、今まであげていた人もぱったりやらなくなってしまったようです。

今生きている猫達は飢えるしかないんでしょうか?
猫達に罪はありません。
けれど、事件が事件なので被害者のご家族の目に猫達の姿が触れるのも好ましくないでしょう。

【犬猫救済の輪】の結さんが、今、残された猫達の餌やりに通いつつ、保護するまでの一時的処置として、事件現場の向かいにある公園を、猫達の餌場として許可してくれるよう川崎市に働きかけてくれています。

詳細はこちら↓
犬猫救済の輪のHP(リンクフリー)


お時間のある方はどうぞ川崎市へ意見を送ってください。
あと、結さんも餌やりのボランティアを募集したいと言っていました。
何しろ他にもたくさん抱えているのでとても一人ではやれないそうです。
可能な方は犬猫救済の輪へ問い合わせお願いします。


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