ゆきももこの猫夢日記

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H賀さんとH賀さんの猫達

この狭い部屋で猫のためにだけ暮らしていたH賀さん。
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私の日記によく出るH賀さんって誰?と思っている方はこちら参照↓
「H賀さんのこと」

H賀さんですが、今回の症状の原因が、持病の膠原病にあるかもしれないとわかって、明日精密検査のために違う病院に「受診」です。
転院だと話が早いんだけど、検査して転院の必要があったら転院になります。
でも入院はさほど長くならないと思います。

問題は、退院してからの事。
姪御さんの住んでいるいなかに隠居してもらうことにしました。

残念だけどそうするしかないんです。
H賀さん、いつも私に漬物とか色々差し入れしてくれるだけでなく、「良いからとっておいて!」とお金をくれたり、
「私が死んだらできるだけ財産を残すようにするからね(笑)」とか言っていたので、少し財産があるのかと思っていたんだけど、
経済的にも破綻寸前、いや、ほぼ破綻状態でした・・・。

たくさんあった貯金はほとんど残ってなくて、収入は年金が10万円ちょっとと、貸している家の家賃20万円(H賀さんは自分の家を人に貸して、自分は汚い賃貸に住んでいる)で30万円以上あるんだけど、
そのうち外猫に月15万円使ってしまってるんですから。
そして家猫も、H賀さんは割と高いフード(銀のスプーンとかシーバデュオとか純缶が主食)なので家猫のお金も2~3万以上。
オヤツのナマリ節だけで月に2万。
しかも、住んでいるボロ家の家賃がなんと8万円弱。

駅から徒歩20分以上のボロボロの木造アパートで6畳と3畳の台所にお風呂なし。
電気代や水道代は共同。日当たりほとんどなし。
こんなところ3万円でもなかなか借り手はつかないのに、H賀さん、良いようにぼったくられてたんです。

それに避妊しない飼い主なんかに「これでしなさいよ」とお金を渡したりするんだから。。。
(もちろんそういう飼い主はお金を受け取るだけ受け取って手術はしない)

頼みの姪御さんももう60才で、しかも生活能力はなく体も弱くて働けない、今までもH賀さんの年金を仕送りしてもらっていたとか。
そういうの、私たち全然知らなかったんですよね・・・。

それで、入院費さえ払えるか払えないかという感じなので、姪御さんと一緒に区役所に行って、生活保護を受けれないか相談に行ってみたけど、やっぱり家を持っていたら受けられないそうです。
入院費だけは医療費限度額免除とかの手続きをしてもらえました。

H賀さんに「少し入院費が安くなる手続きをしてきたからね。」と言うと、まだ「良かったわ。その分猫に回せるわね。」とか言うんだからトホホです。
頭が少しボケちゃって、昔のようにお金があるつもりでいるみたいだと姪御さんがこぼしていました。
ボケるといっても、まだ66才くらいなんですけどね・・・。
無理がたたって年よりも10は老けて見えます。

昔・・・H賀さんも猫の事を始める前はゴルフしたりサッカーを見に行ったり、今のH賀さんしか知らない私が聞いても「本当に?」と思うような生活してたって。
それが、猫の事を始めて、ずっと一人で何年も毎晩毎晩。。。

数年前からH賀さんの応援をするという事で「学大キャットヘルパー」ができて、A原さんや私で捕獲の手伝いとか里子出しとか少しできたけど、えさやりの範囲が広すぎて猫はなかなか減りませんでした。

H賀さんのしてきた事は、ネットで愛護批判する人達に言わせるといわゆる典型的な「愛誤」だったと思います。
私も、キャパを超えたことをするのは結局自分が動けなくなった時に人に迷惑をかけるので良くないとわかっていました。

でも、型通りのきちんとした活動なんか現実的には無理な場合が多くて、それもこれも身勝手な人が多すぎる事と、無関心な人が多すぎるからで・・・私はやっぱりH賀さんの事は讃えてあげたい。
だからビビちゃんでもひげお達兄弟でも葡萄ちゃんでも健太でも、H賀さんが保護した子は無条件で即預かってきました。

2年前には「野良猫を減らす為の活動を陰で支えている人」として日経新聞の取材も受けたこともあるH賀さんですが、これが個人ボラのなれの果てなんですかねえ。。。
あまりに気の毒で、H賀さんの人生は一体なんだったのか?と悲しくなります。(H賀さんまだ生きてるけど)

もう一人暮らしはさせられないし、ちょっとでも動けるようになったら絶対にまた外の猫の世話をするし、田舎には姪御さん名義の家もあるし、そっちに行けば外猫のお金がかからない分、十分暮らしていけるし・・・目が行き届かなくなるのだけが心配だけど、仕方ないです。

H賀さんは母と同じ年で家族同然だし、私は本当はH賀さんが寝たきりになったら介護してあげたいとさえ思ってたんですが。

それで、姪御さんの田舎の家にも猫が10数匹いるし、先の事も考えて、H賀さんの猫をできるだけ里子に出して、田舎に連れて行く数を減らすくらいしか私にはできないから、連日手配して各預かり先へ猫達は移動中です。

猫達は、普段は穏やかに暮らしていて甘えん坊なんだけど、H賀さんが長く留守して不安な上に、毎日変なおばさん(私)が来て、仲間を拉致していくので恐怖でこわばってます。
昨日は引っかかれ、肛門腺を大量にかけられ、
今日も、ターゲットの子は捕まえられなかった。。。
一匹だけ去勢してないオスがいるからとっとと去勢しようと思ったのに。

H賀さんちの子はみんな良い子です。
未去勢のオスはオシッコの癖が悪いので(去勢してないからしたら治るかもしれないけど)その子だけ田舎に連れて行ってもらいます。
H賀さんもみんないなくなったら寂しいだろうし。

他の子は基本甘えん坊の子ばかりなので、良いおうちで可愛がってもらえれば、きっと幸せになれる。

野良ちゃんとあまり変わらない状態だったので、病院で駆虫、ワクチン、検査とかして移動させます。

無理にお願いしている場所もあるから、もっと負担が軽い方からの預かり先募集してます!
by yukimomoko | 2008-01-08 15:13 | 猫活動・日本の愛護事情