2017年 03月 11日 ( 1 )

 

6年目

今日は震災の日だったので、里子に出た被災猫の元の飼い主さんに、猫の近況を送りました。

猫の名前はおとめ。
被災飼い主さんを説得して、ほとんど無理矢理里子に出した子です。【おとめの事】

当時、被災地で保護してきた猫達は、もしかしたら飼い主がいるかもしれないので、普通の譲渡のように里親さんに出せませんでした。
もし、飼い主さんが現れ、飼い主さんが猫を返して欲しいと希望すれば、猫を返さなければいけませんでした。

飼い主が現れるか現れないのか、現れるとしても何年先なのか、全く先がわからない状況で、普通の里親さんのように無償で猫を愛育し、何年経っていても、猫が里親さんに懐いていても、飼い主が現れ返せと言われたら返す。。。

そういう辛いお約束を、当時はたくさんの人が受け入れてくれて、被災猫の為に無期限無償の預かりに名乗りを上げてくれました。

本当は、おとめもそういう人を探してあげたかったのですが、
次々に来る被災猫…たくさんの預かり希望者がいても追いつかないくらいどんどん来るので、だんだんと被災猫が溜まってきたのです。

何とかがんばらないと…と当時のメンバーで考えて、震災半年目の日に、ねこひと会主催の被災猫の里親会を開きました。

その時に、預かりでなく正式に里親としておとめを譲渡して欲しい、という里親希望さんが現れたのです。

元の飼い主さんは、強制避難で置き去りにさせられたおとめ達を自力で保護しに行ったり、ボランティアに依頼したりして猫達を保護。
そして、必ず必ず新居を手に入れて猫達を迎えに来ます!という約束をしてねこひと会におとめ達を預けたのです。

その、おとめの譲渡を希望され、私は考えてしまいました。
飼い主さんの新居はまだ全然目処が立っていませんでした。そしておとめは当時すでに10歳を超えるシニア猫。
何年先になるかわからないのに預かりさんに預け、すっかりこちらの生活に馴れた頃にはおとめはもう高齢猫になっているかもしれない。
元の飼い主とはいえ、何年も離れていた飼い主の元に帰るのは、猫にとってどうなのだろうか?しかも帰る家はおとめの育った福島の家ではなく、知らない家。高齢猫をわざわざそんな環境の変化にさらす必要があるのだろうか?と。

飼い主さんご家族はもちろん拒否しました。
特に息子さんがおとめは絶対に引き取る!と断固拒否でした。
でも、飼い主さんには、新しい家がいつ手に入るかわからないという負い目があります。
おとめの事を考えてあげましょう!という私の言葉にとうとう折れて、おとめは里親さんに正式に譲渡されたのです。

里親さんは、おとめをよく可愛がってくれてるし、おとめも幸せそうにしています。
でも、それは本当に良かったのだろうか?私のした事は間違っているんじゃ、ないだろうか?
当時もすごく悩みましたが、
それからずっとずっと、今でも心に重く引っ掛かっています。

可愛いおとめも、もう17歳。
でも里親さんから送られてきた写真は全然お婆ちゃんに見えなくて、毛繕いする動画も可愛いおとめのままでした。

飼い主さんに送ったら、家族で「おとめだおとめだ!」と大喜びしてくれました。

私に出来ることはこれくらいしかありません。



最初から飼い主がわかっていたおとめと違って、ねこひと会で保護された被災猫のほとんどは、飼い主さんがわかりませんでした。

先日、この6年間ずっとずっと自分の猫が産んだ子猫達の行方を探し続けている、という問い合わせがありました。
ペットを家族と思っている人にとっては、何年経ってもやっぱり忘れられないのです。会いたいのです。

お気の毒に、この方の探していた子とねこひと会保護の被災猫は、話を照らし合わせると結局年齢が合わなかったので別猫でした。

ねこひと会保護の被災猫達は、ほとんどみんな、無期限無償の里親さんの元で幸せに暮らしています。
中には病気や老いで看取ってもらった子達もいますが、その子達もみんの幸せでした。
他のボラさんに保護された子達もきっとそうです。
あの時は日本中からボランティアが福島に行きましたから、きっと猫ちゃんは保護されてどこかで幸せにしていると思います。

電話の向こうでがっくり力を落とすその人に、私はそんな気休めのような事を言って慰めるしかありませんでした。

私に出来ることはこれくらいしかありません。
でも、被災者の方々と被災動物達の幸せを心から願っています。
あの時関わった被災飼い主さん達、被災猫達、そして預かりという名の里親さん達。
幸せを、心から心から祈っています。



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※里親希望の方必読※【譲渡方針・譲渡の流れ】

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by yukimomoko | 2017-03-11 20:07 | 【東日本大震災】