ゆきももこの猫夢日記

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TNRの第一歩は?

先日(と言うか、かなり前)、コメントで下記の相談をいただきました。

野良たちへのえさやりについて思うことがあったところにこちらのブログを拝見し書き込みしました。
昨日のことです。うちの近所のマンションの側溝付近にノラが3匹ほどいて何気に傍観してました。壁には「えさをやらないで!」とプレートが張られていました。すると、初老のおっさんが近づいてきてそのプレートの下に悪びれることもなくえさをばら撒きました。どうも毎日えさをやってるらしいようで猫はおっさん見るなりテンションあげておっさんにえらくなついていました。そのおっさんと眼が合ったので私はえさやり禁止のプレートを無言で指差すと、「ええやないか!かわいそうやろ!あっちいけ!」と予想どうりのリアクションでした。かわいそうだと思うなら保護するなり、飼うなり、避妊を考えるなり、里親募集かけるなりしろや!と思いましたがそんな議論したところで平行線だろうし、私も傍観してるだけで意見できる立場でもないのでその場を離れました。
質問です!愛護ボランティアの方々はこのような人を目のあたりにしたときどうされるのか教えてください。



まずは、無責任餌やりの種類について→こちらを頭に入れてください。


コメントに書かれた相談の餌やりおっさんも、典型的な【3】真性無責任餌やりに見えますね。
けれど、実はそんなに悪気ではないのに、いきなり人に注意され、恥ずかしくて逆切れしたのかもしれません。

相談者さんも、無言で看板を差す前に、もう少しうまく話していれば、もしかしたらおっさんも心を開いて、「そうやなあ。実は俺も何とかせなアカンと思うてたんやけどな。やっぱり手術くらいしてやらな無責任やなぁ。」なんて展開もあり得たかもしれません。

猫ボラの多くは、説明した相手が【3】だった場合、もううんざりしてしまって説得を諦め、自腹を切ってとっとと手術してしまうか、
気持ちを切り替えて見なかったことにしてしまうか、
どちらかが多いと思います。

え!ボランティアがそんな事で良いの!?

と思う人もいるかもしれませんが、何しろ、お金も労力もかかります。
ボランティアだからと言って、いつでも完璧に理想どおりになんてやれるわけがありません。

もちろん、がんばるボラさんだと、とりあえず無責任餌やりは放置しておいても、その場所の管理者や町内会長などにかけあって手術を持ちかけるとか、
保健所に相談して地域へ働きかけるとかしますし、もっとがんばるボラさんだと、無責任餌やりを相手に辛抱強く接して、ずっと説得し続ける人もいると思います。

けれど、しつこいようですが、何しろ労力もお金もたくさんかかることですし、それだけでなく、TNRを必要としている場所は他にもたくさんあるのですから、ボランティアが手を出す出さないに線引きをするのは、仕方ないと思ってください。

こんな答えでは期待外れと思われてしまうかもしれませんよね。
私は、相談者さんには、気になったのなら何か行動して欲しい!と切に思いますが、一般の方が始めるにしても、並大抵な気持ちではなかなかやれません。
だから、結局何もできない、という人を責めるつもりも強制することもありません。

けれど、もし本当に何とかしたいと思っていただけるなら、まずは一歩だけ足を踏み入れてみてください。

その第一歩の具体的な行動とは、愛護団体に相談するというのでも保健所に通報するというのでもありません。

それは、ただ、【情報収集すること】なんです。

情報収集って何を?どうやって?と思うでしょうが、そんなに難しいことではありませんよ。

現場周囲をちょっと歩いてみてください。
玄関先ににお皿が出ているおうちは猫が好きで餌をあげている可能性が大きいです。
ペットボトルやとげとげの猫避けがやたらあるおうちは、猫に迷惑している可能性が大きいです。
現場に何時間かいれば、餌をあげる人が何人かやってきます。
思い切って声をかけて、その人の考えを聞いてみてください。
また、現場近辺にお住まいの方達がおうちから出てきたら、すかさず声をかけてみてください。
わんこのお散歩中の人にも、さりげなく話しかけてみてください。


他人と話すのが苦手な人が多くて、なかなか皆さんやりたがらないのですが、やろうと思えば誰にでもできることなんですよね。

だって私も、実は大変内気で引きこもりなので、野良猫の事が気になりだしてからも泣いたり手をこまねいたりオロオロしたりして、数年以上も何もせずに過ごしていたわけですが、
こんな私でも今ではそこそこできるようになったんです。

だからこそ、躊躇してしまう人の気持ちもよくわかるし、だからこそ、こんな私でもやれましたよ!誰でもやろうと思えばできますよ!とも言えるのです。

情報収集はとても大事です。
猫がどれくらいいるのか?餌やりは何人くらいいるのか?その餌やり達の種類は?猫による被害はどのくらいか?猫をめぐって人間関係のトラブルはないか?・・・などがわかります。
また、もしかしたら、 同じ気持ちでいる人と知り合えるかもしれませんし、また、経験豊富で良心的なボランティアさんと知り合うことができるかもしれません。

これらの情報を元に、それに見合った対策を立てること、自分がどこまでやれるかを考えることが大切なのです。
そして、最初は何も知らなくても、一人で何をしたら良いかわからなくても、だんだんと道が見えてきます。

何かしらの行動をしている人には、少しずつ仲間ができてくるものです。
仲間が増えれば、とても太刀打ちできないと思えた【3】のような悪質な真性無責任餌やり達の行動も、修正したり抑制したりできるようになるかもしれません。

そして、行動することで、聞いただけではわからなかった、日本の野良猫問題の事情がわかってくるようになると思いますよ。



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by yukimomoko | 2011-03-09 15:21 | 猫活動・日本の愛護事情