ゆきももこの猫夢日記

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飼育放棄と里親探し

2013年10月13日17:25

飼育放棄というのは、誰でもわかると思いますが、飼っていた自分のペットの世話が出来なくなってしまうことです。
飼い主が病気になったり高齢になったりという、どうしようもない場合もありますが、よく問題視されるのは、その動物の生態を理解せず、ただ「可愛い!」とか「癒されたい」といった衝動的で浅はかな気持ちで飼い始め、持て余して放棄、または小さい時だけ可愛がったり、病気になったからお金がかかるからといった、身勝手極まりない理由での放棄、結婚や出産、転職や転居でという安易な理由での放棄、などさまざまです。

気まぐれや自己中で可愛がってくれた飼い主のことでも、動物達は慕い、乞い、依存します。
その、慕っていた飼い主から棄てられるというのは、動物にとってどんな気持ちでしょう。
わけもわからず、いなくなった飼い主が迎えに来るのを待つことでしょう。
戸惑い、不安で、寂しい思いをすることでしょう。

想像しただけで可哀想ですよね。

ところが、私達のしている里親探しというのは、言葉がわからない猫にとっては飼育放棄と心のダメージは同じだと思うのですね。

小さな子は良いんです。 頭からっぽですから(笑)

お届けに行ってキャリーから出すと、すぐに探検を始め遊びだすような小さな子は、環境が変わることへのダメージはほとんどありません。

だから小さな子のお届けの時は、どんなに可愛い子でもさほど辛くはありません。

これが、人見知りするくらいに育ってくると、環境が変わることでの精神的ダメージも起きてきます。
まして、里親さんがなかなか見つからず保護が長くなった中猫や成猫だと、里親さんのおうちに置いて帰る時は本当に辛く、
「じゃあ、よろしくお願いします。」と言って帰り際、ケージの中で怯えて固まっていたり、こちらを見て不安鳴きをしている猫が目に入ったりしたらもう、一気に鼻が詰り、胸は張り裂けそうに。


保護猫達は、自分が保護猫であり、私がボランティアだなんて知りませんから、
自分は私の家の子供で、私はお母さんで、私の側以外で暮らすことなど夢にも思っていませんから。

急に知らない場所に連れてこられ、置き去りにして去ろうとするお母さん(私)

お母さん、ここどこ?どこに行くの?どこに行ったの?ここどこなの? ・・・

数週間経って、すっかり私を忘れて里親さんに懐くまでの間、いったいどんな思いをするのでしょう。

だからいつも思うのです。
言葉がわからない猫にとっては、里親探しも飼育放棄も同じだな、と。

もちろん、行き場のなかったこの可哀想な子達が、本当の幸せを掴むために避けられない試練なのですが。


だから、保護した子は移動を最小限にしてあげたいし、出来るだけ早く本当のお家を見つけてあげたいのです。

動物達にとっては、場所や人が変わることは、心に大きな大きなダメージを与えるのです。
里親さんや一時預かりさんも、そのことを重く受け止めて欲しいのです。




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by yukimomoko | 2013-10-13 17:25 | うちの猫とゆきももこの独り言