ゆきももこの猫夢日記

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動物遺棄は犯罪なのです

2013年11月18日19:55

今日、福島で活動しているボラ友の自宅前に、衣装ケースにたくさんの猫が詰められて置き去りにされていたという話を聞きました。
いわゆる「捨て猫」です。 かなり衰弱し、命も危ないような子が何匹もいたようです。

もう8年ほど前になりますが、私も見ず知らずの人から、自宅の玄関前に猫を捨てられたことがあります。

明らかに飼い猫で、遺棄犯は成猫4匹をキャリーひとつに押し込め、わざわざマンションの4階の私の家の玄関前まで来て、置き去りにしたのです。
もちろん、ピンポンも鳴らなければ事前の相談もありませんでした。
猫と一緒に大量のフードも置いてありました。

ネットでいろんな動物の事件を見聞きしていると、成猫4匹の遺棄なんて、たったの4匹と感じる方もいるかもしれませんが、そのたったの4匹でも棄てられた側は精神的・体力的・金銭的にはもちろん、先住猫への影響など多大な負担がかかるのです。

その時の私は、まだボラ経験も浅くキャパもなかったので、とても保護はできませんでしたし、遺棄は犯罪ですから、警察へ通報しました。

けれど、たぶん深夜から私に発見されるまでの数時間、4匹の哀れな猫達は、狭いキャリーに4匹も押し込められて身動きもとれず、糞尿まみれになって怯えきっていましたので、
取りあえず家に入れてきれいにしてあげるしかありません。
シャワーは可哀想だったので、濡れタオルで拭いてある程度きれいにして、ケージを組み立てて入れました。
(それだけでも大変な労力です)

ケージに入れられた猫達は寄り添って固まっていました。
ゴハンを入れても食べません。当然、怖くて食べれるわけがありません。
初対面の私に抵抗することもなく、おとなしく体を拭かせてくれた子達は、みんな気立てが良い子達だとわかりました。

私も家族も、初めての経験で少々ぱにくってしまいましたが、少し気持ちを落ち着かせて、キャリーや荷物を点検してみると、キャリーの中にはマタタビが蒔かれていました。
たぶん、猫の気持ちを落ち着かせようとしたのでしょう。
フードのほうは、もう昔なので銘柄などは忘れましたが、一人で持つにはかなり重いくらいの量でした。

私は、それらを見てむしろ怒りが余計に湧きました。
そんなことをするくらいなら、どうしてもっと【マシ】なことが出来ないんだろう!
なんの許可もなく他人の敷地内に猫を置き去りにするということは、その家の人が猫をどうしようと後は知らないということです。
置き去りにした直後に死んでも良いということです。

なんで事前に相談しないで赤の他人にこんな事が出来るのか。
なんで自分を信頼し慕っている猫の命を弄ぶような真似が出来るのか。

私の怒りは、遺棄犯の行動に【こすずるさ】を感じたからです。
きっと相談したら断られると思って捨てていったのでしょう。
置いていかれたほうは、否応がなしに受け取るしかありません。
それを見越しての行動です。
相談して断られたとしても、本当に何とかしてほしいなら、しつこく食い下がるとか土下座するとか(私が土下座を望んでいるわけではありませんから、念のため)お金がないなら月々いくらかずつでも払いますから!とか、いくらでもやりようがあるじゃないですか。
それをしないで、自分の傷は最小限にしようとしたのが、本当に腹立たしく思いました。

ところが、思いがけず、私の怒りに反論する人がいたのです。

当時、私はまだネットを始めて1年目くらいで、ネットを通じて猫の話が出来る楽しさを知った頃でした。
それで、当時よく遊びに行っていたある「お気楽猫サイト」の掲示板にこの件を書いたのです。

すると、私が遺棄犯に対して冷たすぎるという反応が少なからずありました。
いえ、少なからずと言うより、あからさまに「人の気持ちもわかってあげようよ」的な、上から目線のお説教のようでした。

自分の猫を捨てるにはよほどの事情があったのだろう
人の善意に頼るしかなかったのだろう
そんなにたくさんのフードを置いていったのは猫を心配してだろう
置いていく時さぞ辛かったろう
人の痛みをもっと理解してあげようよ

と言うのです。

けれど、
よほどの事情があったのなら、そんなに心配だったのなら、置いて行く時辛かったなら、【他にいくらでもやりようがある】のです。
他人の善意に頼るのが悪いと言うのではありません。
(私はむしろ人は頼りあってでないと生きていけないと思っています)
他人の善意に頼りたいなら、自分が恥をかき、苦労し、やりたくないようなことまでやるべきではないでしょうか?
それに、上に書いたように、遺棄されたままキャリーの中で死んでしまうこともあるし(最近も身内ボラが経験しました)遺棄された人によって愛護センターに持ち込まれ、殺処分されることも本当に多くあるのです。

8年も前のことなので、その時私を責めた人も今は考えが変わっているかもしれません。
そう願います。

もしまだ同じ考えでいるのなら、改めて本気で考えて欲しいのです。
遺棄は遺棄であって、どんな事情があってもしてはいけないことなのだと。
遺棄犯を擁護するのは、遺棄を認めることになるのだと。
遺棄されて無残に死んだ子達の前でも、同じことが言えるのですか?と。

今年の9月から改正された動物愛護法では、動物遺棄は罰金50万円以下から100万円以下に強化されました。

もう一度言わせてください。
【動物の遺棄は犯罪】なのです。




※追記 その猫達がどうなったか心配する人がいると思うので。
猫達は2~3日警察に預かってもらいましたが、保護環境を整えて引き取り、里親さんが見つかりました。


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by yukimomoko | 2013-11-18 19:55 | 猫活動・日本の愛護事情