ゆきももこの猫夢日記

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譲渡費用について【なぜ里親さんにお金の負担をお願いするか】

ねこひと会の保護猫は、愛護センターからの引き取り、飼育放棄の飼い主からの引き取り、TNR現場での野良猫の保護、行き倒れや遺棄猫などの相談からの引き取り、など様々です。

そうした保護経緯の違いで保護時にかかる費用はそれぞれ違いますし、保護中にかかる費用もまた一匹一匹それぞれみんな違います。

ですが、里親さんへお願いしている「譲渡費用」は一律でお願いしています。

いただく金額=その猫にかかった費用の実費ということではなく、
あくまでも私達の活動へのご支援ということで、譲渡費用という名目で頂きます。

里親さんへ譲渡費用を一律でお願いする理由としては、

1.保護している間にどれくらいのお金がかかるかは、猫の状態や保護期間によって1匹1匹全然違うので、1匹ずつ個別設定するのは無理があるため

2.私達の活動は、お金持ちの趣味や道楽ではなく、行政の方針と動物愛護の精神に添った社会活動ですが、行政からの資金援助は一切なく、すべて個人の私財を使っての活動です。
そして私達は、一般の善意の方からのご支援により支えられているので、里親さんになる方に無料で保護猫を譲渡するのは、むしろ不誠実で非常識であると思うため。

3.費用のご負担をお願いすることで、里親希望の方に命ある動物の飼い主になるという自覚を持ってもらいたい。また、里親さんが猫にお金をかけて大切にしてくれるかどうかの判断の一つにもなるため。

4.日本では、動物のボランティア活動について、何もかも無償で提供するべきだと勘違いをしている人が多いので、
行政からの支援も何もなく、個人が私財を投じて不幸な猫を減らす努力をしているという事実を知ってもらい、活動への理解を深めてもらいたい、という願いもあります。



保護して病気もせず、すぐに里親さんが決まる場合は、実費よりも譲渡費用のほうが多くなりますが、そう簡単に里親さんが決まる子ばかりではありません。
ほとんどの保護子猫は、下痢や風邪や寄生虫などで、医療費がとてもかかっています。
難病やエイズ、白血病などハンデのある子はなかなか里親探しは難航するし、医療費はさらにかかります。
悲しいことに、里親さんが決まらず保護猫のまま亡くなる子もたくさんいます。

医療費に関しては、当会ではかかりつけの病院がボランティア価格でかなり安く診てもらえます。

けれど、かかりつけが休診日の時などは、通常の料金を払って別の病院の診察を受ける場合もありますし、難病の専門の病院があると聞けば高額でも遠方でも、頑張って受診することもあります。
夜に急変があり緊急病院にタクシーを飛ばして行くこともしばしばです。

医療費のみではなく他にもいろいろと出費があります。
体の弱い子には特別食を与え、高額なサプリを与え、冬はすべての部屋の暖房、夏は冷房、除菌のための消毒もけっこうかかります。
レスキュー時の高速代、ガソリン代、譲渡会を主催している団体であれば、その会場費、宣伝費、駐車代。。。

猫の保護活動には餌代や病院費以外にも多くの出費があるのです。

こうした活動を続けるにはお金が必要で、そのお金は、ご賛同いただける方達、「活動はできないけれど何か協力をしたい」と思ってくださる方達からのご支援が大きな支えになっています。

そして、ご支援の方ではない【里親さん】から譲渡費用を頂くという事は、愛護に無関心だった一般の方達に、ボランティア活動を理解していただくきっかけになる、とても大切な事であると考えています。


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by yukimomoko | 2019-10-01 15:22 | ねこひと会について