2016年 12月 01日
ミルミルのこと(長文)
2016年12月01日22:05
ミルミルの里親さんも猫飼い初心者ですが、仙豆の里親さん同様ミルミルをよく見てくれていました。 特に、仙豆の事があってからは、白血病キャリアの子の里親になったという怖さを実感して、ますます心配症になっていました。 だから、本当に細かいことも「大丈夫ですかね?大丈夫ですかね?」と聞いてきてくれて、 私は、いつも笑って「大丈夫」と答えていました。 正直、その頃は里親さんが心配し過ぎだとしか思っていませんでした。 11月25日の朝、こはにゃんが亡くなったという報告とほぼ同時に、ミルミルの里親さんからは「もうすぐトライアル3ヶ月目です、ミルミル元気で可愛くて」という報告が来ました。 こはにゃんの訃報を伝えると、怖れおののいて、腹水胸水にも気を付けます!と言っていた矢先の出来事です。 里親さんは、たまたま夜勤が3日続いて、それまでほぼ毎日計っていた体重が3日測れず、 28日、「元気だけど体重が4.7になってます!ずっと5.0だったのに…今夜夜勤だけどこれから病院行ったほうが良いですか?」と連絡が。 いきなり300g減は、えっ?と私も驚きましたが、食欲はあり態度も良いので、様子を見て良いと判断。 心配する里親さんに、夜勤なのに無理して慌てて病院に行かなくて良いですよ、と話しました。 29日夜。 今日は元気もない気がする、食欲もない気がする、それに少し吐きました(泣)、体重4.6に減ってます!明日は夜勤と夜勤の間だけど病院に行きます!それとも週明けで良いですかね? と連絡が。 さすがに私もおかしいと思って、寝相は?呼吸は?と聞くと、呼吸は普通、気持ち良さそうに伸びしたり引っくり返った寝方と言う。 写真もリラックスした姿勢だし顔つきも良いし、吐いたのは少量でそのあとは普通にしている。 でも2日続けて体重が減るのは明らかに異常。 胸がざわざわして不安感に襲われる…。 夜勤の間に無理して病院に行かなくて良いけど、週明けでは遅すぎると思うから、出来るだけ早めに行って、それまで体重とゴハンの量に気をつけてあげて、と話す。 30日昼。 朝から全然食べないです、体重4.4になってます、病院行かなくて良いですかね…、と連絡あり、え!と思い、食べないならすぐ病院行って!と伝える。 里親さん午後イチでかかりつけに受診。 かかりつけ、と言ってもお届けの時にミルミルがオシッコしなかった時に診てもらったきりの病院で、その時は助けてもらったけれど、今回はひどかったのです。 まず、診察台の上で体重を測った途端に、里親さんが何の説明もしていないのに「こんなに体重減らして!こんなに減ってから来るなんて何してたんだ!白血病キャリアの猫を飼ってるくせに何も勉強してないのか!」と怒鳴られたそうです。 そして、レントゲンで腹水が溜まっているからもうすぐ死ぬ!1週間で死ぬぞ!リンパ腫かFIPだな!と言われたそうです。 里親さんには、常々からリンパ腫とFIPの怖さ、猫の胸腹水は余後不良と説明していたので、猫初心者の里親さんでも、ある程度知識はあるのです。 でも、あまりにいきなり過ぎて状況を受け入れられない状態。 その上頭ごなしに怒鳴られ、無配慮な言葉をがんがん言われて、 私に報告をくれた時の里親さんはもう、憔悴しきっていました。 ミルミル死ぬんですか?なんでですか?嫌です…嫌です…!と…。 その病院では、無配慮なだけでなく、処置のほうも疑問がありました。 レントゲンと一般採血、コロナの外注のみで、エコーはせず。 腹水も「抜くほどではない」と抜かず調べず。 食欲がなくなって覇気がないのに処方もなく、抗生剤とビタミンの注射のみ。 腹水が溜まっているという里親さんからの報告に私ももちろん大ショック…もちろん頭にすぐに浮かぶのはリンパ腫かFIP。 覇気なし食欲なしの腹水なのだから、病院から当然プレドニンくらい出ると思っていたのに何も処方されておらず…。 里親さんにもう一度病院に戻らせ、心配だから何か薬と、ついでにad缶も出してもらうように言う。 すると、「まだ診断がつかないのにやたら薬なんか飲ませない方が良いんだ!どうせネットか何かで調べた浅い知識だろうが素人が困るんだよ!」と。 里親さん、泣きそうになりながらそれでもがんばって薬を出してと言って、ペリアクチン(食欲の出る薬)とad缶を何とか出してもらう。 診断がつかないのにやたら薬なんか…と言うのは正論ではあるが、その病院は「抜くほどではない」という理由で腹水を抜いていない→腹水を見ればその性状で獣医ならFIPかリンパ腫か、ある程度の予想がつくし、もちろん確定診断するための検査にも出せる。 けれどその医者が外注に出した検査はただのコロナだけ。 コロナをいくら測っても何の診断にもならない。 FIPかリンパ腫だな!と思うなら確定診断を一日でも早くつけるべきで、そのためには腹水を抜いて検査に出すべき。 それをしないのに「診断もつかないうちからやたら薬は使えないんだよ!」という発言は正論ではなく傲慢、横暴でしかない。。。 これから先生と大事な相談を色々しなくちゃいけないのに、その先生だと良い関係作れそうにないから病院変えたほうが良いと思うよ、と里親さんに言う。 里親さんも嫌で堪らなかったらしく、私からそう言われてほっとした様子。 その1ヶ所目の病院では採血の前に「貧血もあるぞ!」と言っていたらしいが、採血した後は「貧血はなかったな!」と呟いたらしい。 しかし里親さんから送られた検査表を見ると、ヘマトとヘモグロビンは22と8と低め。 ただ、それ以外の項目ではFIPの徴候はなし。 この前亡くなったこはにゃんも結局FIPではなく例の遺伝病「嚢胞腎」の影響だったらしいし、私の保護猫にはFIPはない、という気持ちがあるものだから、ミルミルの場合やはり白血病キャリアだしリンパ腫なのか…と思いながら、ボラ友やかかりつけに相談。 私のかかりつけ医からは、FIPかリンパ腫どちらかの可能性高いが、どちらにしてもプレドニンは使うから、今元気がなくて食欲ないならプレドニンを先行して飲ませたほうが良いだろうと、アドバイスあり。 ただ、かかりつけ医とはTEL相談だったのでレントゲンは見ていない。 ボラ友の先生達はラインでレントゲンを見れていて、いや、これはリンパ腫と言い切れない、むしろFIPぽいと返信あり。 え…そうなのか…? むしろこうなると、希望のないFIPより治療の可能性のあるリンパ腫のほうがマシだから、どうかFIPじゃありませんように!と気持ちが焦る。 里親さんとミルミルは、帰宅後ペリアクチンを飲ませて少ししたらミルミルが食べ始めたので喜んで写真を送ってきた。 でも結局舐めた程度しか食べれず。 しかし抗生剤の注射が少しは効いたのか、表情は少し良くなった 。 里親さんが悲しくて泣いていると横に来たミルミル 夕方になってもペリアクチン効果が全くないので、強制給餌をすることになり、病院で買わせていたad缶を食べさせる。 いきなりだと吐くのが怖いから、取り合えず1/4量を目標に。 里親さん、初めての強制給餌だったが上手く食べさせられたと。 1ヶ所目の病院にはもう行かなくて良いと言ったものの、では別の病院はどこなら良いのかさっぱりわからず。 里親さんがあまりにパニクって不安げなので、どうしても見つからない時は土曜に私のかかりつけに一緒に行こうね、と慰めると、やっと里親さんも安心し、夜勤に嫌々出かける。 いつから予兆があったのか?里親さんが見落としていたのか?里親さんは報告してくれたのに私が聞き流していたのか?と、里親さんとのラインを何度も見直す。 お届けから1ヶ月過ぎた11月の始め、この1ヶ月で体重が5.4から5.0に減ったと里親さんが心配していたのに、私は病院行く必要ないよ、と答えている。。 その時は、全然かまってもらえなかった保護部屋から伸び伸び遊んでもらえる環境に行き、運動量も増えたし食事の管理もしてもらえるようになったので、うまくダイエットが出来たのだろうと思ったのだ。 あの時から不調だったのか? あの時に病院に行っていれば、こんな事にならなかったのか? でも、その頃は元気も食欲もあったし体重は5.0で落ち着いて、その後ずっと安定していたし、仮にその時に病院に行ったとしても、そんな時点でFIPの検査や細胞診をするわけもないし、きっと何もわからなかったろう。。。。 そう冷静には思うけど、私のせいだ!怠けていたからバチが当たった!と自分を責めてしまう。 里親さんのほうも同じで、うちに来たからですね、私が早く病院に行かなかったせいですね、こんなに可愛いのに、今生きてて温かいのに、死ぬしかないんですかね…無念です…と、自分を責めている。 まだ希望がないともわからないのに、病院で「もう1週間で死ぬ!」と言われたショックから抜けれない様子。無理もない。。 12月1日。 本当なら正式譲渡の予定だった日。 AM、ミルミルは食欲なし、覇気なし。 でも強制給餌のあと爪研ぎする元気あり。 体重は4.5に戻る。送られてくる写真の表情は昨日より良し。 私もボラ仲間も、里親さんの住むA区はあまり良い病院の評判が入らず。 PM、里親さんが、自力で見つけた近医へセカンドオピニオンとして受診。 受診に行くミルミル ここのセカンドオピニオンでは、丁寧に経緯を聞いてくれて、猫の扱いも配慮が感じられた、そう、そう、辛かったですね、と言われて泣きそうになったと。 前日に検査したばかりだったが、念のために採血した結果 貧血は悪化(ヘマト8→6、ヘモグロビン22→20) レントゲン、エコー、では腫瘍の所見なし。胸水はなく、腹水のみ。 腹水穿刺、約100㏄。 < 写真見ると、FIPの経験ない私が見てもいかにもFIPぽい腹水。。 やっぱりリンパ腫ではなくてFIPなのか…?…いやいやいやでも診断まだだし!と、私も里親さんもどうしても「何か珍しい症例で何だかはっきりしないうちに結局治る病気」なんじゃないか?という期待がどうしても捨てられない。 腹水はFIP診断の為の外注出し。 ここでも内服は抗生剤のみ。 プレドニンは副作用が怖いからと、診断出るまでは出したくないという説明。 また…? なんでこうステロイド使用に二の足踏む先生が多いのか?使う時は使わないとだめだろ、というのが本音だったが、今回は里親さんが精神的に救われたので助かったし、所詮素人の自分よりも獣医にはそれなりに経験や知識があるのだから…と、この日はとりあえず従うことに。 帰宅したミルミルは、腹水を抜いて楽になったからすっきりした顔 爪研ぎして、ちゅーるも1本食べたミルミル < 夕方パウチも食べたミルミル 割りと食べてくれた 食後顔を洗うミルミル リラックスミルミル 里親さんのお腹に乗るミルミル。 セカンドオピニオンで少し癒されましたが、 ミルミルの里親さんはまだ若くて独り暮らしなので、余計に心細いのだと思います。 私も出来るだけのフォローしてあげたいです。 一緒にがんばろうね。。。! ↓ポチっと応援お願いします ◇ご支援のお願い◇ ねこひと会の保護猫は、NPO法人nekonokoの定期譲渡会、Smile Catの定期譲渡会に参加するほか、各保護宅にていつでも面会可能です。 お問い合わせは ねこひと会 yukimomoko55nekohito@gmail.com まで ※里親希望の方必読※【譲渡方針・譲渡の流れ】 【ねこひと会はフォスターペアレントも募集中♪】 ******************************* ◆ゆきももこの特に読んで欲しい日記◆ ◆ゆきももこの特に読んで欲しい日記2◆ ↓一日一ポチよろしくお願いします
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